ビームフォーミングのデメリット【注意点を冷静に押さえよう】

最近のWi-Fiルーターには、ビームフォーミングなんて機能があるのか。
カッコいい名称だけど、デメリットはないの?
ルーターを買う前に注意点を知りたい。

こういった疑問に答えます。

このページの内容
  • ビームフォーミングの2つのデメリットが分かります
  • ビームフォーミングを使えない場合の代案を提示します

この記事を書いている私は、2020年2月に、ビームフォーミング機能付きのWi-Fiルーターを購入しました。

中二心をくすぐられる「ビームフォーミング」ですが、私はビームフォーミング機能を使っていません。
正確にいうと、使えないのです。

機能があるのに、なぜ使えないのか?

このページではWi-Fiルーター購入前に知っておきたい、ビームフォーミングの注意点を解説します。
注意点を理解し、納得してルーターを買いましょう。

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ビームフォーミングのデメリット

そもそもビームフォーミングって?

ビームフォーミングは、Wi-Fiルーターの機能の一つです。
通常Wi-Fiルーターは、360°に広がるように電波を飛ばします。
ビームフォーミングは、この放射状に広がる電波を特定のデバイス(スマホやPC)に向けて集中的に飛ばす技術です。
ビームフォーミングによって、通信速度がアップしたり、通信が安定したりする効果があります。

ビームフォーミングの利用には、注意点が2つあります。

  • デバイス側もビームフォーミング対応が必須
  • 常に安定通信できるわけではない

順に見ていきましょう。

デバイス側もビームフォーミング対応が必須

ビームフォーミング機能を使うには、スマホやPCなどのデバイス側も、ビームフォーミングに対応していなければなりません

家電量販店に足を運ぶと、ルーターの箱にでかでかと「ビームフォーミング!高速通信!」と宣伝されていますよね。

おお!すげぇ!

と思わず舞い上がってしまいますが、いったん冷静になりましょう。
ビームフォーミング目当てで即購入する前に、お使いのスマホやPCがビームフォーミングに対応しているかチェックするのが先です。

ELECOM ビームフォーミング対応表 ( 対応端末 )

上記リンクから、ビームフォーミングに対応しているデバイスの一例を確認できます。

リンク先を見るとビームフォーミング対応デバイスは、スマホ・タブレット・PCをすべて合わせてもわずか24機種しかありません(2018年10月現在)。
いくらWi-Fiルーターにビームフォーミング機能が搭載されていても、ハイスペックな機種でなければ利用できないのが現状です。

私がビームフォーミング機能付きルーターを買ったにもかかわらず、ビームフォーミングを使えないのは、保有しているスマホ・PCが対応していないためです。

Wi-Fiルーター購入前に、ビームフォーミングを使える機種・使えない機種がある事実を理解しておきましょう。

常に安定通信できるわけではない

デバイスがビームフォーミングに対応している場合にも、注意が必要です。

仮にビームフォーミング機能が使えても、常に安定した通信ができるわけではありません。
障害物に弱い電波の特性は変わらないからです。

「ビーム」という言葉の響きから、どんな場所にいてもデバイスを狙い撃ちするように感じますが、残念ながらそういうわけではありません。

Wi-Fiで使われる電波には、金属やコンクリート壁、水に弱い特性があります。
ビームフォーミングで通信を補強(集中)しても、その特性は変わりません。

したがって、ルーターからデバイスまでの空間にコンクリート壁をいくつも隔てたような電波が届きにくい場所では、ビームフォーミングを活用しても安定した通信は難しいのが実情です。

ビームフォーミングに対して、過度な期待を抱かないようにしましょう。

ビームフォーミング機能付きのWi-Fiルーターを購入する前は、お使いのデバイスがビームフォーミングに対応しているかチェックし、必ずしも常に安定通信できるわけではないと思っておきましょう。

ビームフォーミングのデメリットを踏まえて

繰り返しになりますが、ビームフォーミングを利用するには、デバイス側もビームフォーミングに対応していなければなりません。
しかし、ビームフォーミング非対応のスマホ・PCしか持っていない、ビームフォーミングを使えない人は、2020年現在も多いと思います。

そこで、ビームフォーミング機能に頼らないで高速通信・安定通信を実現する方法を考えてみました。

高速通信するには?

ビームフォーミングに頼らずに高速通信する方法を2つ挙げます。1つ目は、有線LAN接続する方法です。

Wi-Fiルーターと聞くと、なんとなく無線(Wi-Fi)通信しかできないと思いがちですが、実は有線でも通信できます。
有線通信は、LANケーブルを使って行います。

ルーターとデバイスをLANケーブルで接続すると、Wi-Fi無線の場合よりも高速通信できる可能性があります。
ルーターを設置している場所の近くでPCを使うときは、LANケーブルでつなげれば高速通信できることを思い出しましょう。

ただLANケーブルで接続できるのは、LANポート(挿入口)が付いているデバイスだけです。

PCには一般的にLANポートが用意されていますが、機能を抑えた低価格PCには付いていないモデルもあります。
さらにスマホやタブレットには、まずLANポートは付いていないでしょう。

USBを使えばLANポートを増設できますが、やはり有線LANではなくWi-Fi無線で高速通信したい人は多いのではないでしょうか。

そこでビームフォーミングに頼らず高速通信する2つ目の提案は、IPv4 over IPv6技術を活用する方法です。
IPv4 over IPv6を活用すれば、無線でも高速通信できます。

IPv4 over IPv6について興味がある人は、下記の関連記事をご覧ください。
やさしい言葉で解説しています。

以上、ビームフォーミングに頼らず高速通信したいときは、有線LAN接続、IPv4 over IPv6の2つの手段を検討してみてください。

安定通信するには?

ビームフォーミングに頼らずにWi-Fi通信を安定させたい場合は、メッシュWi-Fiシステムを構築しましょう。
Wi-Fi通信するデバイスの台数が増えても、Wi-Fiが途切れにくくなります。

メッシュWi-Fiについて詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

ビームフォーミングに頼らないでWi-Fi通信を「安定」させたい場合は、メッシュWi-Fiシステムの導入を検討してみましょう。

デメリットを理解してビームフォーミングを使おう

ページの内容をまとめます。

ページのまとめ
  • ビームフォーミングには2つのデメリットがある
    • デバイス側もビームフォーミング対応が必須
    • 常に安定通信できるわけではない
  • ビームフォーミングに頼らずに、
    • 高速通信するには
      • LANケーブルで有線接続する
      • v6プラス(IPv6 IPoE + IPv4 over IPv6)を活用する
    • 安定通信するには
      • メッシュWi-Fi環境を構築する

高速・安定通信が実現するビームフォーミングですが、実際に利用するにはいくつかの制約があります。
Wi-Fiルーターを選んでいると、ビームフォーミングに限らず、様々な機能が魅力的に感じます。

ですが、Wi-Fiルーターを買って何をしたいのでしょうか?
自分にとって本当に必要な機能は、何でしょうか?

お店側の販売戦略に踊らされず、冷静に、コスパ良くお買い物しましょう。

↑↑ルーター機能に関連して、こんな記事も書いています。
最近はカタカナ用語ばかりで、イヤになりますね…。

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