
Chromebook購入を検討中。
ChromebookでExcelのマクロ機能を使いたいんだけど、できないかな?
代用する方法があれば教えてほしい…。
こういった疑問に答えます。
- そもそもChromebookでExcelは使える?
- ChromebookでExcelマクロを使う方法
- Googleスプレッドシートで作業を自動化したいとき
- Chromebook単体ではExcelマクロを使えない
この記事を書いている私は、Chromebookを10ヶ月ほどメインマシンとして使っています。
使用機種は、Lenovo Chromebook S330。
入門モデルながら、コスパの高い一台です。
このページではChromebookの購入を迷われている方向けに、ChromebookのExcelマクロに関する情報を共有します。
結論から言うと「Chromeリモートデスクトップ」という機能を活用すれば、ChromebookでExcelマクロを一応使えます。
「一応」と表現したあたりを、詳しく解説していきますね。
米国時間2021年9月18日以降、Chromebookで「Androidアプリ版Office」を利用できなくなるとの情報があります。
手元のChromebookで「Androidアプリ版Word」の使用を試みたところ、下図のメッセージが表示されました。

Microsoftは、Chromebookユーザーに Office.com への移行を促しています。
8月28日現在は「今はしない」の選択肢があるため、「Androidアプリ版Word」の利用は一応できそうです。しかし今後、Chromebookで「Androidアプリ版Office」を利用できなくなる可能性は高いと思われます。
当ページでは、ChromebookでMicrosoft Officeを使う方法として「Androidアプリ版Microsoft Officeの使用」を挙げています。しかしこれは、すでに古い情報となりました。
恐れ入りますが今後は、「Androidアプリ版Office」ではMicrosoft Officeを使えないものと理解して、当ページをお読みください。
そもそもChromebookでExcelは使える?

そもそも、ChromebookでExcelは使えるのでしょうか?
制限があるものの、ChromebookでExcelを使うことは可能です。
ChromebookでExcelを使う方法は、下記の2通り。
- Androidアプリ版のExcelを使う
- Chromeウェブアプリ版のExcelを使う
1は、Google PlayストアでMicrosoft Excelを入手する方法です。
Androidアプリは、Androidスマホ向けに開発されたものです。
ChromebookはPCですが、Androidスマホと同じように、Google PlayストアからダウンロードしてAndroidアプリを使用できます(ただし、Androidアプリを使えないChromebookの機種も存在します)。
Androidアプリを使用できる機種であれば、Androidアプリ版のExcelをChromebook本体にインストールして、ChromebookでExcelを使えるようになります。
このとき10.1インチ以下のChromebookであれば無料でExcelを使えますが、10.1インチ超の場合は有料となります。
有料の場合、Microsoft365(旧:Office365)のサブスクリプション契約が必要です。
詳細は、Microsoftの公式ページをご覧ください。
2は、ChromeウェブストアでExcel Onlineを入手する方法です。
Chromebookは、Chromeウェブストアからアプリをダウンロードして利用できます。
その中に、live.com(Microsoftの一つのサービス)が提供するExcel Onlineというアプリがあり、これをダウンロードすればChromebookでExcelを使えます。
こちらは無料でダウンロード可能です。
以上の2通りの方法をとれば、ChromebookでExcelを使うことはできます。
ただし、WindowsPCでExcelを使う場合と比べて機能が制限されています。
Androidアプリ版、Chromeアプリ版のExcelは、WindowsPCにインストールするタイプのExcelよりも機能が制限されるためです。
上で紹介した2通りの方法では、機能制限により、Excelのマクロ機能を使えません。
このとき、ChromebookのExcelではマクロを「組めない」だけでなく、マクロが書き込まれたExcelファイルを「正常に開けない」場合もあるようです。ご注意ください。
ChromebookでExcelマクロを使う方法

「Androidアプリ版Excel」または「Chromeウェブアプリ版Excel」を使っても、ChromebookでExcelマクロ機能は使えません。
しかしChromebookでExcelマクロを使う方法があります。
やや力技ではありますが、「Chromeリモートデスクトップ」を活用する方法です。
Chromeリモートデスクトップとは、インターネットを経由して、Chromebookで別のPCを遠隔操作するChrome拡張機能です。
Chromebook及び遠隔操作したいPCの両方にChrome拡張機能「Chrome Remote Desktop」をインストールし、PINなどの設定をします。
すると、連携した他のPCを、Chromebookでリモート操作できるようになります。
Chromeブラウザ上で動くため、どちらのPCもインターネットに接続されていなければならない点に注意しましょう。
使い方として、例えば自宅に置いてあるWindowsPCを、外出先でChromebookを使ってリモート操作したい時などに役立ちます。
このやり方なら、「WindowsPC内のExcel」をChromebookでリモート操作することになるので、Chromebookを使いながらExcelのマクロを使うことも可能です。
やや強引ですが「Chromeリモートデスクトップ」を使えば、ChromebookでExcelマクロを使うことができます。
Googleスプレッドシートで作業を自動化したいとき

ただ先述した「Chromeリモートデスクトップ」を使うには、Chromebookの他にWindowsPCも所有している前提になります(冒頭で「一応できる」と言ったのはこのためです)。
Chromebook単体でExcelマクロを使う方法は、残念ながらありません(2020年10月12日現在)。
それでもChromebookで表計算作業を自動化したい場合、Excelのマクロの代わりに、「Googleスプレッドシートのマクロ」を使う方法があります。
「マクロ」と聞くと、Excel固有の機能のように思われがちですが、実はWordやPowerPointにも「マクロ」は存在します。
そしてMicrosoft Officeだけでなく、G Suiteにもマクロはあります。
Googleスプレッドシートでマクロを使うには、ツール>マクロ>マクロを記録 の順に辿りましょう。

細かなプログラムを指示したいときにはGAS(Google Apps Script)の知識が必要ですが、カンタンな操作であればデフォルトの機能で十分のようです。
Excelにこだわりがなければ、GASを学んで、Googleスプレッドシートのマクロを活用するのも一手です。
Chromebook単体ではExcelマクロを使えない

ページの内容をまとめます。
- ChromebookでExcelを使うには
- Androidアプリ版Excel
- Chromeウェブアプリ版Excel
- ただし上記の方法では、Excelマクロは使えない
- ChromebookでExcelマクロを使うには
- Chromeリモートデスクトップ
- ただし上記の方法は、Chromebookの他にWindowsPCがある前提
- Chromebook1台だけでは、Excelマクロを使えない
- Googleスプレッドシートで作業を自動化するには
- Googleスプレッドシートのマクロを活用する
- GAS(Google Apps Script)を学べばプログラムを詳述できる
ChromebookでExcelを使う方法、Excelマクロを使う方法を見てきました。
「Chromeリモートデスクトップ」ならChromebookでもExcelマクロを使えるのですが、この方法は力技というか、個人的には最終手段だと思います。
インターネット経由でリモート操作するためラグが発生するなど、Excelマクロのヘビーユーザーにはあまりオススメできません。
やはり、外出先での一時的な使用を想定しているのではないでしょうか。
代案として、Googleスプレッドシートのマクロの使用はいかがでしょう。
GASの学習は大変かもしれませんが、Excelマクロに代わり得る選択肢かと思います。
このページがChromebook購入の参考になれば、幸いです。