
Chromebookのトート、便利そうだな。でも、イマイチよく分からない。トートを使いこなして、Chromebookのファイル管理をラクにしたい。
こういった悩みに答えます。
- Chromebookのトートに関する基本情報
- トートの使い方・注意点
- 実際に使ってみた感想と備忘録
この記事を書いている私は、400日以上Chromebookを使っています。
2021年3月に実施されたバージョン89へのアップデートで、Chromebookにトート機能が実装されました。トートは今までのChromebookになかった、まったく新しい機能です。
私自身、まだトートを使いこなしているわけではありません(2021年3月14日現在)。アレコレと試している段階ですが、特徴や活用法が分かってきました。
このページでトートの基本情報や活用法を、一緒に確認していきましょう!(*´∀`)
Chromebookの「トート」とは

トートとは、Chromebookのファイル置き場です。

上図が、トートのショートカットですね。
Chromebookは、デスクトップにファイルを置けません。これまでChromebookでファイルを開くには、ファイルアプリやGoogleドライブを立ち上げる必要がありました。
今までもアプリやwebページのショートカットであれば、シェルフに追加できました。ですが「ファイル」については、デスクトップやシェルフからは開けませんでしたね。
トートを活用すれば、シェルフのショートカットをクリックするだけで、ファイルに素早くアクセスできます。トートによって、シェルフの機能が拡充されたとも言えるでしょう。
Chromebookのトートと聞いたら、「ファイル管理の機能なんだ」と考えましょう。
トートにできること
トートでは、次のファイルに素早くアクセスできます。
- 固定したファイル
- 最近のスクリーンショット・スクリーンキャプチャ
- 最近のダウンロード
実際のトートの様子は、こんな感じ。

上から、「固定したファイル」「画面キャプチャ」「ダウンロード」が表示されていますね。
トートを活用すれば、Chromebookでササッとファイルを開けるようになります。
Chromebookトートの使い方

トートの使い方はカンタンです。
まず、Chromebookデフォルトのファイルアプリを起動。次に、トートに入れたいファイルを右クリックして、「シェルフに固定」をクリック。

これだけです。
ファイルは、トートの「固定したファイル」領域に追加されます。

「画面キャプチャ」と「ダウンロード」への追加は、なにも操作する必要はありません。画面キャプチャを撮ったり、ファイルをダウンロードしたりすると、自動的にトートに入っています。
さらに「ファイル」だけでなく、「フォルダ」までトートに入ってしまいます。

上図のとおり。画期的ですよね。
ただしトートに追加できるのは、マイファイル内のフォルダだけ。Googleドライブのフォルダは、トートに追加できないようです。
代わりに、Googleドライブのフォルダを選択して「シェルフに固定」をクリックすると、ファイルアプリの左側にフォルダのショートカットが作成されます。

上図の「ゆとりふるねす」は、元々Googleドライブに作成していたフォルダです。その「ゆとりふるねすフォルダ」へのショートカットが、ファイルアプリに出現しています。
トートにフォルダが入らなくても、これはこれで便利ですね。
また、固定の解除もカンタンです。
トート内のファイルにマウスオーバーすると、ピンのアイコンが現れます。

このピンは、
白く塗りつぶされている:固定済み
黒く透けている:固定されていない
といった感じで、固定/固定解除の操作が可能です。
以上のように、トートは直感的に使えるかと思います。
Chromebookのトート使用時の注意点

ここで一つ注意点。
ファイルをトートに入れるには、Chromebookデフォルトのファイルアプリを使わなければなりません。
「Chromebookのファイル管理はGoogleドライブで。」という人は、わりと多いのではないでしょうか。私も普段、ブラウザでGoogleドライブを開き、クラウド上でファイルを管理しています。
試しに、ブラウザのGoogleドライブでファイルを右クリックしてみました。しかしブラウザのGoogleドライブからは、「シェルフに固定」「トートに追加」の操作はできませんでした。
さらに、ファイル管理アプリ(Androidアプリ)を2つ、Chromebookにインストール。トートに追加できるか検証してみることに。結果は、Googleドライブと同じく失敗でした。「シェルフに固定」などの項目はありませんでした。
ファイルをトートに追加したいときは、Chromebookデフォルトのファイルアプリを起動しましょう。
※デフォルトのファイルアプリ上で操作すれば、Googleドライブ内のファイルもトートに追加できますよ!ヽ(´ー`)ノ
実際にChromebookのトートを使ってみた

実際にトートを使ってみました。
備忘録として、次の2点をメモしておきます。φ(..)
- 特殊なファイルは開けない
- 入るファイルの個数について
特殊なファイルは開けない
トートからは、特殊な形式のファイルを開けません。
私はマインドマップツールを利用しています。MindMup2.0というクラウドツールなのですが、このツールで作成した特殊ファイルは、トートからは開けませんでした。
よく使うだけに残念…
とはいえ、アップデートでこれだけファイル機能を充実させてくれたのですから、不満はありません。
マインドマップに限らず特殊な形式のファイルは、トートからアクセスできない可能性があります。その場合は、「ブラウザや専用アプリから開く」などで対応しましょう。
ファイルはいくつ入る?
ふと「トートには、一体いくつファイルが入るんだろう?」と気になり、検証してみることに。結果は、下記のとおり。
固定したファイル | たくさん |
画面キャプチャ | 最大3つ |
ダウンロード | 最大2つ |
上記のとおり。
「固定したファイル」のスペースには、ファイルが「たくさん」入ります。
ファイルが「たくさん」入っている様子は、下図参照。

トートバッグ どころか、もはや 四次元○ケット ですね。
画面に収まらなくなると、右側にスクロールバーが出現します。43個のファイルをトートに入れてスクロールバーの存在に気がついたところで、「よし、”たくさん” だな」と結論づけました。
対して、「画面キャプチャ」と「ダウンロード」の領域は、上限が決まっています。ここで生きてくるのが、先ほど紹介したピン留め機能です。
「画面キャプチャ」や「ダウンロード」のファイルをピン留めすると、「固定したファイル」領域に固定されます。「あとで使おう」と思っているスクショ画像は、どんどん四次元ポ○ットに放り込みましょう。
トートの特徴を押さえて、かしこくChromebookを使いましょう。
トートでChromebookを自在に操ろう

「Chromebook発売10周年記念」ということで、2021年3月のバージョン89へのアップデートは気合入りまくりでしたね。
「Chromebookはデスクトップにファイルを置けなくて不便」という従来の常識も、トートの登場であっさり打ち破られました。
一部では「Chromebookはシンプルが売りなのに…」と、新機能の追加に批判の声も上がったようです。
けれど、相変わらずデスクトップはスッキリ。操作もサクサク。なので個人的には、バージョン89のアップデートに大満足です。
ますます使いやすくなるChromebook。
トートを駆使して、Chromebookの作業をさらに加速させましょう。
なお、作業の生産性を上げるには、
- 外付けキーボード
- 外付けディスプレイ
の活用も効果的です。
以下の記事では、私が使用しているキーボード・ディスプレイの魅力に触れています。
あわせてチェックして、Chromebookのポテンシャルをさらに引き出してください。
それでは、楽しいChromebookライフを!