【検証】Chromebookでパワーポイントを動かしてみた

Chromebookでパワーポイントを使いたい。ChromebookはMicrosoft Officeが使いにくいらしいけど、実際どうなんだろう?具体的な事例があると嬉しいな。

こういった疑問に答えます。

このページの内容
  • Chromebookでパワーポイントを動かす、3通りの方法を検証します
  • 実際のスクショ画面を交え、問題点を指摘します

この記事を書いている私は、およそ1年前からLenovo Chromebook S330を使用しています。
今回は、Chromebookで無料のパワーポイントをどこまで使えるか、検証してみました。

数年前にWindows7で作成したパワーポイントのファイル(.pptxファイル)がありましたので、このファイルを用いて検証を行います。

検証で使用する.pptxファイルには、アニメーションが付いていません。文字と画像、図形だけで構成されたスライドです。今回の検証ではアニメーションには触れていませんので、ご了承ください。

2021年8月28日 追記

米国時間2021年9月18日以降、Chromebookで「Androidアプリ版Office」を利用できなくなるとの情報があります。

当ページでは、ChromebookでMicrosoft Officeを使う方法として「Androidアプリ版Microsoft Officeの使用」を挙げています。しかしこれは、すでに古い情報となりました。

恐れ入りますが今後は、「Androidアプリ版Office」ではMicrosoft Officeを使えないものと理解して、当ページをお読みください。

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Chromebookでパワーポイントを動かしてみた

Chromebookでパワーポイントを実際に動かしてみます。

検証は、お金をかけず無料でできる範囲となります。
Chromebookでパワーポイントを動かす手段はいくつかありますが、今回は下記の3つを試しました。

  • Androidアプリ版PowerPoint(以下、「Androidアプリ版」という)
  • Office Online版PowerPoint(以下、「Office Online版」という)
  • Chrome拡張機能 − スライド で Office ファイルを編集(以下、「Googleスライド」という)

検証に使用するChromebookは、Lenovo Chromebook S330。
2019年に発売された、Androidアプリをインストールできるモデルです。

はじめに結論から。
入り組んでいて分かりにくいため、マインドマップと表にまとめました。

Chromebookでパワーポイントを使う全体像のマインドマップ
Chromebookでパワーポイントを利用する3つの方法の特徴

先にお伝えしておくと、無料のままではChromebookでパワーポイントを使いにくいかな…との結論に至りました。

では、なぜ使いにくいと感じたのか。
検証した各項目を、具体的に見ていきましょう。

Chromebookでパワーポイントを使うには

繰り返しになりますが、Chromebookでパワーポイントを動かしたい場合、下記の3通りの方法があります。

  • Androidアプリ版
  • Office Online版
  • Googleスライド

はじめに上記3通りの方法で、無料でできる作業を確認しましょう。

Androidアプリ版

Androidアプリ版を使う場合、画面サイズによって無料でできる作業範囲が異なります。
以下に、Google PlayストアのPowerPointアプリ紹介文を引用します。

ドキュメントを作成または編集するには、10.1 インチ以下の画面サイズのデバイスから無料の Microsoft アカウントでサインインします。

Google Playストア Microsoft PowerPoint:スライドショーとプレゼン「このアプリについて」より引用

上記のとおり。
10.1インチ以下のChromebookであれば、Androidアプリ版を使ってパワーポイントの閲覧、作成、編集を無料で行えます。

対して10.1インチ超のChromebookの場合、無料で行える操作は閲覧のみです。

10.1インチ超のChromebookで新たなパワーポイントを作成・編集するには、Microsoft 365のサブスクリプション契約を結ばなければなりません。

Microsoft 365を未契約のまま、14インチのChromebookで新たなパワーポイントを作成しようとしたら、次のメッセージが表示されました。

Microsoft 365 のサブスクリプションをアクティブ化してください

この機能を使用するには、Microsoft 365 のサブスクリプションが必要です。今すぐサブスクリプションのライセンス認証を行いましょう。最初の 30 日間の利用は無料です。

パワーポイント ポップアップメッセージ より引用

無料のままでは、ファイルを作成できませんでした。

またAndroidアプリ版の画面上部・リボンタブにも、

編集と保存を行うには、Microsoft 365 サブスクリプションが必要です。

パワーポイント上のメッセージ より引用

上記のメッセージが表示されました。
Android版も無料のままでは、編集機能がブロックされていますね。

Microsoft 365を契約せず、無料のままAndroidアプリ版を利用する場合、行える作業は閲覧のみとなります。

Office Online版

Office Online版では、無料でパワーポイントの閲覧、作成、編集まで行えます。
Office Online版の利用にはMicrosoftアカウントが必要ですが、Microsoftアカウントも無料で作成可能です。

ただしOffice Online版を使う場合、一つだけ注意点があります。
Androidアプリ版をChromebookにインストールした状態では、Office Online版は利用できないようです。

Androidアプリ版をインストールしたまま、Office Onlineの画面から.pptxファイルを開こうとしたところ、「Androidアプリ版の」パワーポイントが自動的に開いてしまいました。

そこで、ChromebookからAndroidアプリをアンインストール(削除)して、再度Office Online版の画面からファイルを開いてみることに。
すると無事、「Office Online版で」.pptxファイルを開くことに成功しました。

ChromebookでOffice Online版を使いたいときは、Androidアプリ版のアンインストールを忘れずに行いましょう。

Googleスライド

最後にGoogleスライドでは、無料で.pptxファイルの閲覧、作成、編集を行えます。

.pptxファイルを、Googleスライドに変換することも可能です(パワーポイント→Googleスライド)。
Googleスライドで作成したファイルは、.pptx形式での保存もできます(Googleスライド→パワーポイント)。

Chrome拡張機能を追加すれば、Googleスライドで.pptxファイルの閲覧、作成、編集まで行えます。

次に、3通りの方法で.pptxファイルを実際に動かしてみて、気になった点をお話しします。

Chromebookでパワーポイントを動かして気になった点

あらためて、冒頭の表を見てみましょう。

Chromebookでパワーポイントを利用する3つの方法の特徴
  • 処理速度
  • 文字の崩れ
  • 文字入力

表にもありますが、上記の3点が少し気になりました。
順に見ていきましょう。

処理速度

スライドショーの操作を比較したとき、3つの方法の中でAndroidアプリ版が最も快適な操作感でした。
下キーを押すとすぐに次のスライドが表示され、キビキビとした動作のおかげでストレスを感じません。

対してOffice Online版、Googleスライドの2つは、反応が重く感じました。
原因は、インターネット経由で操作するためだと考えられます。

Androidアプリは、Chromebook本体にインストールされた状態で動作します。オフラインでも操作できるので、Chromebook活用の幅が広がります。

一方クラウドサービスにおける操作感は、データを保管するサーバー側の処理能力や、Wi-Fiなどの通信速度に依存します。

私のChromebookの通信環境は200Mbpsを超える速度なので、通信速度に問題はないでしょう。
Office Online版、Googleスライドの2つの動作が遅いのは、Microsoft・Google側の問題かなと思っています。

パワーポイントの閲覧は、Androidアプリ版が頭一つ抜けた快適な操作感でした。

文字の崩れ

Googleスライドでは、文字などのデザインが崩れてしまいました。
実際の画像を見てみましょう(内容は気にしないでください)。

下図は比較元となる、Windows PCで撮影したスライドショーの画面です。

Windows PCで表示したパワーポイントの見た目

そして下図は、Googleスライドで表示した画面。

Chrome拡張機能を追加したGoogleスライドでパワーポイントを開いたときの見た目

タイトルや吹き出し内のテキストの位置がずれています。
さらに、一部のテキストは消えてしまいました。

これは、パワーポイントとGoogleスライドの互換性の問題かと思います。
現に、Androidアプリ版とOffice Online版のどちらも、デザインの崩れは確認できませんでした。

Androidアプリ版パワーポイントの見た目
Office Online版パワーポイントの見た目

上から、Androidアプリ版、Office Online版のスクリーンショット画面です。
どちらも、文字の崩れは見られません。

Googleスライドの拡張機能で直接パワーポイントの.pptxファイルを扱うと、デザインが崩れる場合があります。ご注意ください。

文字入力

最後に文字入力について。
Office Online版を使った場合のみ、文字入力に不具合がありました。

下図をご覧ください。

Office Online版パワーポイントで生じるテキスト入力の不具合

上図は、Office Online版でテキストボックスに文字を入力している場面です。
上の行は問題ありません。問題は下の行。

私は上、下どちらの行にも「tesuto」と入力しました。
本来であれば「テスト」と出力されるはずですが、下の行では「てテスト」と出力されています。

Office Onlineで文字入力を行ったとき、出力までに若干のタイムラグ(時間差)が生じていました。
推測ですが、素早くタイピングしたときにMicrosoftのサーバー処理が追いつかないために、上記の不具合が生じるのではないでしょうか。

以上のように、Office Online版では文字入力に不具合が生じることがあります。

Chromebookでパワーポイントは使える?

最後にもう一度、マインドマップと表を見てみましょう。

Chromebookでパワーポイントを使う全体像のマインドマップ
Chromebookでパワーポイントを利用する3つの方法の特徴

冒頭でもお伝えしたように、無料のままChromebookでパワーポイントを使うのは、私は厳しいと思います。

理由は検証で見てきたとおり、ブラウザ上での処理が重さ、文字入力の不具合などに大きなストレスを感じたからです。

時間に追われてスライドを作成しなければならないのに、処理が遅くてイライラが募る。イライラのせいで、さらにミスが増える。といった悪循環に陥りそうです。

ただしこの検証結果は、あくまで今回の環境におけるもの。
検証に使ったLenovo Chromebook S330のスペックは低いことを、注記しておきます。

また今回は、Microsoft 365の契約をしていません。
Microsoft 365の契約を結んだ上でAndroidアプリ版パワーポイントを使えば、Chromebookでも快適にパワーポイントを利用できる可能性はあります。

不完全な検証となってしまい、申し訳ありません。m(_ _)m
あくまで一つの事例としてお考えください。

Chromebook購入前は、Office関連情報が気になるところ。
今回の検証が、Chromebook購入の判断材料となれば幸いです。

長文にもかかわらず、最後までお読みいただきありがとうございました。

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