
Chromebookでテザリングしたい。
スマホのモバイルデータを有効活用して、外出先でもChromebookで作業できたらうれしいな。
こういった悩みに答えます。
- Chromebookでテザリング接続する方法
- Chromebookでテザリングを利用する際の注意点
- テザリング時のデータ通信量を節約する工夫
この記事を書いている私は、Chromebookを400日以上使っています。
ぽかぽかした公園で風を感じ、鳥のさえずりを聞きながらChromebookを使えたら最高ですよね。
ということで、Chromebookでテザリング(スマートフォンのモバイルデータ通信でネットに接続)する方法をご紹介します。
Chromebookでテザリングする方法

Chromebookをテザリングで使いましょう。
前提条件は、下記のとおり。
- Chrome OS バージョン 71 以上
- Android バージョン 8.1 以上
- Chromebookがテザリング機能に対応している
お使いのChromebookがテザリング機能に対応しているかは、インスタントテザリングをサポートしていないChromeOSデバイスのページでご確認ください。リンク先では、テザリングに対応「していない」Chromebookが列挙されています。
一例として、私の環境でWi-Fiテザリングを設定したときの手順を示します。
はじめに、私の環境は下記のとおりです。
- Chromebook
- 機種:Lenovo Chromebook S330
- Chrome OS バージョン:89.0.4389.95(Stable)
- スマートフォン
- ワイモバイル
- 機種:Android one S6
- Android バージョン:11
- テザリングの種類
- Wi-Fi テザリング
Wi-Fiテザリングの大まかな流れは、下記のとおり。
- Chromebookとスマホを連携する
- スマホのテザリングをにする
- Chromebookをモバイルデータに接続する
では上記の流れを、一つずつ具体的に見ていきましょう。
1. Chromebookとスマホを連携する
4ステップで、Chromebookとスマートフォンを連携します。
ステップ1.Chromebookのシェルフの時刻付近をクリック
ステップ2.設定(歯車アイコン)をクリック
ステップ3.「接続済みのデバイス」項目の「Android スマートフォン」右側の「設定」をクリック

ステップ4.案内にしたがって、Chromebookとスマホを連携する
以上で、Chromebookとスマホの連携は完了。
次に、スマホのテザリング機能をオンにします。
2. スマホのテザリングをオンにする
5ステップで、スマートフォンのテザリング機能をオンにします。
ステップ1.スマホの設定を開く
ステップ2.「ネットワークとインターネット」をタップ

ステップ3.「アクセス ポイントとテザリング」をタップ

ステップ4.「Wi-Fi アクセス ポイント」をタップ

ステップ5.Wi-Fi アクセス ポイントのスイッチをオンにする

「Wi-Fi アクセス ポイント」のスイッチをオンにできないときは、スマホのデータセーバーをオフにしてみましょう。私が使用しているAndroid one S6は、データセーバーが働いている状態だとテザリングできませんでした。
またステップ5の画面で、次の2点をチェックします。
- アクセス ポイント名
- アクセス ポイントのパスワード
私のケースでは、アクセス ポイント名は「Android〜」ですね。

パスワードについては、「アクセス ポイントのパスワード」をタップすれば表示されると思います。

後で必要になるので、覚えておきましょう。
以上で、スマホ側のテザリング準備は整いました。それでは、Chromebookをモバイルデータに接続しましょう。
3. Chromebookをモバイルデータに接続する
あと少しです。
4ステップで、Chromebookをモバイルデータに接続します。
ステップ1.Chromebookのシェルフの時刻付近をクリック
ステップ2.Wi-Fiネットワークの「なし」「強い」「弱い」などの文字をクリック

ステップ3.Wi-Fiネットワークが一覧表示される。先ほど確認したアクセスポイント名をクリック

ステップ4.先ほど確認したパスワードを入力して、「接続」をクリック

お疲れさまでした。m(_ _)m
スマホのモバイルデータで、Chromebookをネットに接続できました。

あらためて、すごい技術ですね。
一体どうやってるんだろう…。
Chromebookでテザリングする際の注意点

Chromebookでテザリングするときの注意点をまとめました。
- スマホのデータセーバーをオフにする
- テザリングが自動で切断されないようにする
- テザリングの利用に追加料金がかかるキャリアも
スマホのデータセーバー機能を切りましょう。
先述したとおりですが、データセーバーがオンの状態だと、Wi-Fi アクセスポイント機能を利用できない可能性があります。
また私のケースでは、スマホがスリープ状態になると、自動的にテザリングが切断される設定になっていました。面倒なので、次のどちらかで対処しましょう。
- Android アプリなどで、スマホの画面オンの状態を維持する
- 「アクセス ポイントを自動的にオフにする」のスイッチを切る
「アクセス ポイントを自動的にオフにする」のスイッチは、スマホの「Wi-Fiアクセスポイント設定」画面にあります。

このスイッチを切った場合は、テザリングで作業を終えた時に、忘れずにスマホのテザリングをオフにしましょう。数日後、気づいたら莫大なデータを消費していた(絶望)なんて事態は避けたいですからね…。
さらに携帯会社によっては、テザリングに追加料金がかかる場合もあるようです。
私が契約しているワイモバイルでは、テザリングサービスは無料。申し込みも不要なので、ありがたいです。
テザリングを利用する際は、以上の点に注意しましょう。
Chromebookのテザリングと通信量について

とても便利なテザリング機能ですが、なるべくモバイルデータの通信量は押さえたいですよね。
ふと、Chromeブラウザにライトモード(=データ節約モード)があったことを思い出しました。ライトモードでブラウジングすれば、テザリング時のデータ通信量を節約できます。
しかし残念ながら、Chromebookではライトモードを使えないようです。
Googleの公式ヘルプページに、次の記載があります。
ライトモードはパソコンではご利用いただけません。
Chrome のライトモードでデータ使用量を抑えてブラウジングを高速化する – Google Chrome ヘルプより引用
ライトモード、良いアイデアだと思ったのに残念。。
となると、テザリング利用時は、個々人がデータを使いすぎないように気をつける意識が大切になります。できそうな対策を考えてみました。
- 動画を見すぎない。見るときは、なるべく低画質で。
- 巨大なファイルをダウンロードしない。
- テザリングの利用時間に制限を設ける(アラームをセットする)。
- テザリング終了時、Chromebook・スマホの両方でテザリングのオフを確認する。
Chromebookをテザリングするときは、データ通信量にも気を配りましょう。
テザリングを活用してChromebookとお出かけしよう

「ネットにつながらなければ、ただの箱」と揶揄されるChromebook。個人的にこの意見には反対で、オフラインでもわりと使えるよなぁと思っています。
とはいえ、Chromebookが輝くのは、やはりオンラインの時。テザリングを活用すれば、Chromebookの活躍の場が(文字通り)広がります。
テザリング接続のやり方を覚えて、Chromebook片手にお出かけしましょう。
参考:携帯キャリアのテザリングに関するページ
参考:Google公式のテザリングに関するヘルプページ