
Evernote、アップデートやら何やらで、最近使いにくいな。
似たようなアプリは色々あるけど、結局どれを使えば良いの?
なんかアプリに振り回されてるみたいで、しんどい…
こういった悩みに答えます。
- Evernoteとの接し方を提案します
この記事を書いている私は、Evernoteを7年ほど愛用しています。
この7年間、アップデートやアプリ版・web版の使い勝手の違いなどから、「Evernote使いにくいなぁ…」と感じる場面が何度もありました。
Evernoteが使いにくい。
そんなときは、使用目的を俯瞰してみてはいかがでしょうか?
システムを使う側になって、作業に集中できるようになります。

俯瞰?システム?
いきなり何言ってんだ?
はい、意味不明ですね。
どういうことか、順を追って見ていきましょう。
Evernoteの使いにくい点

Evernoteは便利なノートアプリですが、残念ながら「使いにくいなぁ…」と感じるシーンもあります。例えば下記のような。
- 同期が競合して、同じノートが2つ保存される
- 「ノートの幅」について「読みやすさを最適化」に設定しても、設定が反映されない
- 起動などの動作がもっさり
ぶっちゃけ不満点を挙げればキリがないのですが、ここで不平不満を述べ立てても誰も得しないですよね。
とはいえ皆さんも、それぞれの視点から「ここがちょっとなぁ…」と感じた経験が、一度はあるのではないでしょうか。
Evernoteが使いにくい→代替サービスに移行→失敗

私は「Evernote使いにくいなぁ…」と感じたため、過去に二度、代替サービスに移行しようと試みました。
- Simplenote
- Google Keep
上記サービスへの移行を試みましたが、どちらもしっくりこなくて、結局Evernoteに戻ってきました。
そして、こりずに何度も移行→失敗を繰り返すうちに、モヤモヤと次の疑念が湧いてきました。
別にEvernote悪くないんじゃね?
悪いのは、自分の方じゃね?
Evernoteが使いにくい→悪いのは自分?

Evernoteが使いにくいのは、自分のせいなのではないか?
Evernoteを使いにくくしているのは、他ならぬ自分なのではないか?
モヤモヤとした疑念。
このモヤモヤの正体は、初めてEvernoteに触れた当時を振り返ると、輪郭を帯びてきました。
Evernoteに初めて触れた時、私は大学2年生でした。
「パソコンでメモした内容が、即スマホに反映される!すげぇ!」
下宿先の部屋の中、パソコンの前でスマホ片手に一人感動した当時の情景は、今でも鮮明に思い出せます。
それから約7年もの間「革新的なノートアプリ・Evernote」を使用しているわけですが、いつの間にか「Evernoteを使う」側から「Evernoteに使われる」側にシフトしてしまったようです。
いえ、そもそも使い始めた時にはすでに、私はEvernoteに使われていました。
△Evernoteが使いにくい ◎Evernoteに使われている

私がEvernoteを使おうと思ったきっかけは、先述の「すげぇ!」という感動体験です。
「なんかすごく便利なアプリがある。ネットでも人気みたいだ。よし、使おう!」
こんな感じで、2013年にEvernoteを使い始めました。
感動体験から使い始める。
これだけ聞くと素晴らしいように感じますが、つまり明確な目的意識がなかったんですね。
「なんかすごいから」使用しているだけで、「〇〇の問題を解決するために」使用しているわけではなかったのです。
「Evernoteに同期機能があるから、同期機能を使おう」
「Evernoteにwebクリッパー機能があるから、webクリッパーを使おう」
上記の通りで、最初から私はEvernoteなるシステムに使われていたのです。愚かですね。
システムに使われる状況から抜け出さない限り、私がEvernoteを「使う」日は、永遠に訪れないでしょう。
Evernoteを使う。
その当たり前の行為のためには、俯瞰視点が必要です。
Evernoteが使いにくい→俯瞰してみる

Evernoteを使うために、俯瞰する。
「俯瞰」なんて聞くと高尚で難しそうですが、そんなことありません。
要は、Evernoteの使用目的をハッキリさせましょうというだけです。
「Evernoteを使って何をしたいのだろう?」
「Evernoteに何を求めているのだろう?」
このあたりを、明確にしていきましょう。
俯瞰して書き出してみると、Evernoteに求める機能は、意外と少ないことに気付きます。
私の場合は、下記の通り。
- 頭の中のモヤモヤを、書き出して整理したい
- 記録として、メモを残したい
- アイデアを、すぐにメモしたい
- 検索して、過去のメモにすぐアクセスしたい
- PC・スマホで同期したい
ファイル添付も、手書きメモも、レイアウトの美しさも、私には不要でした。
こうしてEvernoteの使用目的がハッキリすると、先ほど述べた不満(ノートの幅が最適化されないなど)は些末な点というか、ピントがずれているんですね。
小さなことに固執していたと、我ながら辟易します。。
俯瞰視点を持つことで初めて、「Evernoteに使われる側」から「Evernoteを使う側」に移行できます。
私に必要だったのは代替サービスへの移行ではなく、私自身の物事の捉え方の移行だったみたいです。
まとめ
ページの内容をまとめます。
- Evernoteの使用目的を俯瞰しよう
- Evernoteなるシステムを「使う側」に回れば、本来自分がやりたいタスクに集中できる
面白いもので、「Evernoteが悪いんじゃなくて、自分が悪かったのかもしれない。まぁEvernoteも良いアプリだよな」と許せるようになってきたら、Evernoteの使用頻度が減りました。
最近は、緩やかにGoogle Keepに移行しています。
ノートアプリと適当な距離感をはかれるようになってきた感触があって、ちょっと嬉しい。
愚かな私は、5年以上Evernoteを使い続けてやっと違和感を覚えました。
そして他のサービスを試すようになって、ようやく「システムに使われている自分」に気がつきました。
聡明なる読者様方におかれましては、私ほど愚鈍なケースはないか存じます。
しかしこの「システムに使われる」状況、村上春樹さんが「壁と卵」のスピーチで示唆するように、意外とそこら中に潜んでいるのではないでしょうか。
Evernoteの代替サービスを探しはじめる前に、あなたも一度Evernoteの使用目的を書き出してみてはいかがですか?