
行政書士、受けてみようかな。
でも、どれくらい勉強すべきだろう?
合格者は何時間勉強してるの?
行政書士合格までの、実際の勉強時間を知りたい。
こういった疑問に答えます。
- 行政書士受験当時の勉強時間データ
- 勉強時間メモのすゝめ
- 受験勉強で気をつけるべきこと
この記事を書いている私は、2016年度の行政書士試験に合格しています。

パソコンのHDD内を探したら、2016年当時にメモした ”生々しい勉強時間データ” が残っていたので、公開いたします。…ちょっと恥ずかしいですけどね。(´∀`;)
これから行政書士試験に挑戦しようと思っている、あなたへ。
勉強時間の目安になれば幸いです。
行政書士合格までの実際の勉強時間【目安にどうぞ】

結論からいうと、2016年の6ヶ月間(5月末〜11月半ば)の勉強時間は、658時間でした。
勉強時間グラフは、下図のとおり。

赤色の折れ線グラフは、左軸の勉強時間(週あたり)に対応しています。
「0時間」から「40時間弱」まで、ギザギザしていますね。
青色の棒グラフは、右軸の勉強時間(累計)に対応。
コツコツ積み上がっていく様子がわかります。
元データは、下記のとおり。
時間(週) | 累計 | |
5月23日〜 | 24.0 | 24.0 |
5月30日〜 | 36.1 | 60.1 |
6月6日〜 | 26.3 | 86.4 |
6月13日〜 | 33.6 | 120.0 |
6月20日〜 | 31.5 | 151.5 |
6月27日〜 | 35.2 | 186.7 |
7月4日〜 | 24.3 | 211.0 |
7月11日〜 | 28.8 | 239.7 |
7月18日〜 | 19.3 | 259.0 |
7月25日〜 | 0.0 | 259.0 |
8月1日〜 | 5.3 | 264.3 |
8月8日〜 | 27.4 | 291.7 |
8月15日〜 | 18.8 | 310.6 |
8月22日〜 | 16.5 | 327.1 |
8月29日〜 | 36.3 | 363.4 |
9月5日〜 | 32.1 | 395.5 |
9月12日〜 | 15.9 | 411.4 |
9月19日〜 | 38.4 | 449.8 |
9月26日〜 | 30.2 | 480.0 |
10月3日〜 | 37.9 | 517.9 |
10月10日〜 | 24.0 | 541.9 |
10月17日〜 | 29.8 | 571.6 |
10月24日〜 | 27.3 | 598.9 |
10月31日〜 | 37.0 | 635.9 |
11月7日〜 | 22.1 | 658.0 |
毎週末にExcelに記入して、グラフ化していました。
以上、私の2016年当時の勉強時間は、658時間でした。
とはいえ…
とはいえ、この658時間の数字は、あくまで2016年の勉強時間です。
実は、2016年の行政書士受験は、私にとって2回目。
初めての行政書士受験は、2014年でした。
2014年の初受験では、124点(300点満点)で不合格でした…。
で、2014年の勉強時間なのですが…残念ながらデータはありません。
2014年当時は、勉強時間をメモしなかったので。
体感ですが、2014年の勉強時間は500〜800時間くらいだったと思います。
なので、私が行政書士試験に合格するまでの総勉強時間は、
1,158時間 〜 1,458時間
このくらいですね。
幅のある数字ですが、リアルな情報として参考になれば幸いです。
つづいて、勉強時間メモの効用を見ていきましょう。
行政書士受験、勉強時間メモのすゝめ

行政書士受験では、勉強時間をメモすることをオススメします。
理由は下記の2点。
- 勉強量を客観的に把握できるから
- 積み上げた努力量が可視化されるから
順に見ていきます。
理由1:勉強量を客観的に把握できる
勉強時間をメモすれば、勉強量を客観的な数値で把握できます。
たとえば、試験まで残り200日の「Aさん」と「Bさん」がいるとします。
2人とも、目標に掲げている勉強時間は ”800時間” です。

試験まであと200日。
800時間は大変そうだなぁ…。
うん、今日もけっこう頑張ったし、これからとにかく頑張ろう!
勉強時間をメモしないAさんは、こんな感じ。
意気込みは良いとして、ちょっとフワッとしていますね。
対して、勉強時間をメモするBさんは、下記のとおり。

試験まであと200日。
目標は800時間だから、1日あたり4時間か…。
今日わりと頑張ったつもりだけど、それでも ”2時間20分だけ” なんだな。
よし、それじゃあ「あと1時間40分」の壁をどうやって乗り越えるか、考えてみよう。
上記のとおり。
Aさんと比べて、Bさんのほうが ”取り組むべき課題” を具体的にイメージしていますよね。
どちらが合格に近いかは、言うまでもないかと。
勉強量を「数値」で客観的に把握して、戦略的に受験に挑みましょう。
理由2:積み上げた努力量が可視化される
勉強時間をメモすると、積み上げてきた努力量がハッキリと見えます。
長い受験期間には、挫折も経験します。

もうダメだ…
おしまいだぁ…
私も何度も、このように絶望しました。
けれど、勉強時間をメモしておけば、

…でも、いつの間にか300時間も勉強してたのか
ここで諦めたら、せっかくの300時間がもったいないな…
もうちょっと、頑張ってみるかな
こんな風に立ち直れます。
挫折して自信をなくすと何も信じられなくなりますが、積み重ねてきた勉強時間だけは裏切りません。
しんどい時は、歩んできた道を振り返りましょう。
挫折を防ぐために、勉強時間メモは役立ちますよ。
勉強時間メモのデメリット
勉強時間をメモするデメリットは、面倒くさいことですね。
勉強時間を正確に測定するには、勉強の開始/終了時刻を、それぞれメモしなければなりません。
開始:20時35分
終了:22時10分
勉強時間:1時間35分
こんな感じ。
ノートのスミなどに開始/終了時刻を書いておいて、勉強が終わったら勉強時間を算出します。
慣れれば気になりませんが、最初は面倒に感じるかも…。
個人的には、「デメリット」に比して「受けられる恩恵」のほうが大きいと思いますけどね。
行政書士受験に、勉強時間メモはオススメです。
【行政書士特化】1分1秒の勉強時間をムダにしないために

1分1秒の時間をムダにしないために。
私が心がけたのは、次の3点。
- 自分で考える
- 分からなくても先に進む
- 何周も繰り返す
自分で考える
自分のアタマで考えるクセをつけましょう。
暗記だけでは、行政書士試験を攻略できません。
行政書士試験には、記述式問題がありますよね。
この記述式問題に解答するには、条文や規定、当事者の状況などを、深く理解する必要があります。
理解しないと、文章を作ることなんてできませんから。
また ”法律系の試験” なので、判例問題も出題されます。
判例は、丸暗記しても仕方ありません。判例の結論を覚えたら、
こういった深いところまで、ちゃんと理解しましょう。
「…なぜ?」
「…つまり?」
「…とすると?」
「…じゃあ、どうする?」
日頃から、自分のアタマで考える訓練をしておくと良いですよ。
分からなくても先に進む
分からなくても、どんどん先へ進みましょう。
悩んでいる時間がもったいないです。
法律の学習は、難解です。
分からないところで立ち止まってウンウンうなっても、時間は流れていきます。
行政書士試験は範囲が広いので、分からなくてもガンガン先に進んだほうが、結果的に効率は良いのかなと思います。
分からなくても立ち止まらず、勇気を出して先に進みましょう。
何周も繰り返す
全範囲を何周も繰り返しましょう。
1周目、2周目はウォーミングアップです。
先ほど「分からなくても先へ進む」と言いましたが、同時に繰り返すことも大切です。
1周の学習で完璧をめざすとか、ムリですから。
5周、10周と繰り返しつつ、着実に精度を上げるほうが現実的です。
5〜6周も繰り返すと、学習を避けている論点の存在に気づきます。これが苦手分野ですね。
本試験までの残り日数を意識しながら、苦手分野にも取り組んでください。
苦手分野の克服には、エネルギーが要ります。
気力も体力も消費して、とても疲れます。…できればずっと、目を背け続けていたい。
でも苦手を克服すれば、確実に得点はアップします。
取り組む価値は、十二分にありますよ。
また、苦手分野を克服できた!という経験は、自信をもたらしてくれます。
かなりのモチベーションアップにつながるので、気力・体力がある時に頑張りましょう。
ちなみに私は、商法・会社法が超苦手でした…。
克服のために勉強した時には、貧乏ゆすりが止まらなかったことを覚えています。
ストレスと闘いながらの学習は大変ですが、努力は人を裏切りません。
全範囲を繰り返し学びながら、少しずつ苦手をつぶしてください。
まとめ|行政書士合格までの実際の勉強時間

私は行政書士受験に際して、6ヶ月間で658時間学びました。
不合格だった時の勉強時間を加味すると、およそ1,158時間〜1,458時間が、合格までの総勉強時間になります。
勉強時間のメモは、
- 勉強量を客観的に把握できる
- 積み上げた努力量が可視化される
上記の理由からオススメです。
また、1分1秒の勉強時間を有効活用するために、
- 自分のアタマで考える
- 分からなくても先に進む
- 何周も繰り返す
こういった点に気をつけて、学習を進めてください。
自分なりの学習法を模索しながら、行政書士試験を攻略していきましょう。