
光回線を乗り換えたい
でも種類が多すぎて混乱中…
各サービスの違いは?それぞれの特徴は何?
自分にぴったりのサービスを選ぶため、光回線の種類や違いを理解したい
こういった疑問に答えます。
- 光回線について、全体像を押さえた上で分類します
- 種類ごとの特徴や、違いにも触れます
はじめに結論から。
光回線の全体像は、下図のとおり。

具体的なサービス名まで明記すると、次の図になります。

当ページでは、これらの図を掘り下げて、光回線について解説します。
光回線の理解を深め、自分にぴったりのサービスを見つけましょう。
光回線の種類・違いを全体像から理解する

はじめに光回線の全体像を、ざっくり理解しましょう。
冒頭の図を、もう一度。

「NTT」か「NTT以外」か。
この違いを押さえれば、後の理解がスムーズになります。
NTTの光回線は、2種類に細分できます。
- ライトファイバー:NTTが敷設し、すでに使用している光回線
- ダークファイバー:NTTが予備として敷設したものの、まだ使われていない光回線
NTT以外の光回線は、
- 電力系の光回線:地域の電力会社が敷設した光回線
- その他の光回線:鉄道会社やケーブルテレビ会社などが敷設した光回線
こんな感じ。
では、それぞれ詳しく見ていきましょう。
ライトファイバー|NTTの光回線

ライトファイバーとは、NTTが敷設し、すでに使用している光回線(=光ファイバー)です。

何が ”ライト” なの?
軽いの?
ライトファイバーの ”ライト” は、”明るい” を意味します。
光ファイバーが使われている
= 光ファイバーに光が通っている
= 明るい
= ライト
こんなイメージ。(-ω-)
ライトファイバーを使ったサービスこそ、かの有名な ”フレッツ光” です。
フレッツ光は、NTTが提供する光回線サービス。
NTTが敷設した光回線を、NTT自らがサービス提供しています。
本家本元・NTTのサービスなので、安心感がありますよね。
ただ、フレッツ光でインターネットを利用するには、別途、プロバイダ業者とも契約しなければなりません。

2ヶ所と契約なんて面倒だ…
面倒ですよね…(^_^;)
通信の世界が難しく感じる一因だと思います。
NTTの事業範囲は、法律によって規制されています。
「NTTはプロバイダ業をしちゃダメ」と、法律で制限されているのです。
仕方ないとは言え、ユーザーにとって二重契約は手間がかかります…
そんな中、2015年に始まったサービス形態が、光コラボです。
光コラボについて
光コラボとは、NTTフレッツ光の光回線を ”他の事業者” が借り受けて、ユーザーに光サービスを提供する形態のこと。
回線を借り受ける ”光コラボ業者” は、プロバイダ機能も担います。
契約先について、私たちユーザー目線でまとめると、
フレッツ光に申込む場合 | 光コラボに申込む場合 |
---|---|
NTT プロバイダ業者 | 光コラボ業者 |
上記のとおり。
光コラボでは契約先が一本化され、シンプル・明快です。
さらに光コラボは、フレッツ光と同じ光回線にもかかわらず、フレッツ光よりも安い料金設定がされています。コスト優先なら、フレッツ光より光コラボを選ぶべきかなと。
光コラボの申込みを詳しく知りたい方は、【新規?転用?事業者変更?】具体例とともに光回線の申込みを整理 をどうぞ。m(_ _)m
光コラボのサービス例は、
- ドコモ光
- ソフトバンク光
- 楽天ひかり
- BIGLOBE光
- @スマート光
上記のとおり。
まだまだ、たくさん存在します。
光コラボには、数多くの業者が参入・乱立しています。
選ぶ際は、業者の見極めが重要ですよ。
ここまで、NTTの光回線のうち、ライトファイバーの説明でした。
つづいて、ダークファイバーを見ていきましょう。
ダークファイバー|NTTの光回線

ダークファイバーとは、NTTが予備として日本全国に敷設したものの、まだ使われていない光回線(光ファイバー)のこと。
光ファイバーが使われていない
= 光ファイバーに光が通っていない
= 暗い
= ダーク
ゆえに、ダークファイバーと呼ばれます。
ダークファイバー系のサービスは、次の2つです。
- NURO光
- auひかり
NURO光は、SONYが提供する光回線サービス。
auひかりは、KDDIが提供する光回線サービスです。
SONYやKDDIは、NTTからダークファイバーを借り受けて、ユーザーに光サービスを提供しています。

光コラボ業者も、NTTから光回線を借りるんだよね?
同じじゃないの?
そうですね。
たしかに「光コラボ業者」も「SONYやKDDI」も、NTTから光回線を借ります。ここは共通点ですね。
光コラボとの違いは、借りる光ファイバーが ”使われているか否か” です。つまり、
「光コラボ業者」が NTTから借りるのは… | 「SONY・KDDI」が NTTから借りるのは… |
---|---|
ライトファイバー = すでに使われている光回線 = フレッツ光の光回線 | ダークファイバー = まだ使われていない光回線 |
上記のとおり。
以上、「NTTの光回線」について見てきました。
次に、「NTT以外の光回線」を掘り下げていきましょう。
電力系|NTT以外の光回線

電力系とは、地域の電力会社が敷設し、保守管理している光回線のこと。
NTTが敷設した光回線(=NTTの光回線)ではなく、電力会社自らが敷設した自社回線で、サービス提供しています。

なんで電力会社が、光回線を手がけるの?
ちょっと不思議ですよね。
電力会社は、電柱・電線といった設備を保有しています。
光回線(光ファイバー)を敷設する際、電柱などを利用すれば、イチから敷設するコストを省けるのです。
光回線の敷設には、莫大なコストがかかります。
活用できる設備を自社で持っていることは、大きなアドバンテージと言えるでしょう。
電力系光回線のサービスは、下表のとおり。
サービス名 | 提供元 |
---|---|
コミュファ光 | 中部電力系 |
eo光 | 関西電力系 |
MEGA EGG | 中国電力系 |
Pikara | 四国電力系 |
BBIQ | 九州電力系 |
auひかり | 東京電力系 |

あれ、電力系にも ”auひかり” があるんだ!
さっき、ダークファイバーでも出てきたよね?
おっしゃるとおり。m(_ _)m
実は ”auひかり” は、過去に、東京電力の光回線サービス ”TEPCOひかり” と事業統合しています。
なので、東京電力が敷設した関東周辺の光回線を、auひかりは自社回線として利用できるのです。
つまりauひかりは、「ダークファイバー × 電力系」のミックス型の光回線サービスと言えます。
「NTTの光回線」と「自社(≒ 東京電力)の光回線」の両方を使っているのですね。
電力系の説明は、こんな感じで。
さいごに ”その他の光回線” にも、さらっと触れましょう。
その他|NTT以外の光回線

その他、鉄道会社やケーブルテレビ会社の光回線も存在します。
例えば、イッツ・コミュニケーションズが提供する光回線サービス、”イッツコムひかり”。
イッツ・コミュニケーションズは、「ケーブルテレビの会社」であると同時に「東急グループの会社」でもあります。
”イッツコムひかり” を分類するのであれば、
「CATV(ケーブルテレビ)系」または「鉄道系」
上記のような表現になるでしょうか。
またイッツ・コミュニケーションズは、”イッツコム光” の他に ”かっとび光” というサービスも提供しています。”かっとび光” では、イッツコムの自社回線ではなく、NTTのライトファイバーを利用しています。
このようにCATV系などの光回線では、光コラボの形態も併用しながら、光サービスを提供しています。
またケーブルテレビ会社のJ:COMは、NTTからではなく、KDDI(auひかり)から光回線を借りているようです。KDDIも、光回線を貸し出しているのですね。
一概に「〇〇系」でくくれないので、「その他」としてご紹介しました。m(_ _)m
まとめ|光回線の種類・違いを全体像から理解する

まとめとして、冒頭の図を見てみましょう。

具体的なサービス名まで加えた図は、次のとおり。

たしかに光回線サービスは、たくさんあります。
でも、全体像や背景を理解すれば、
- NTT→電力系の乗り換えだから、工事が必要なのか!
- 光コラボ同士の乗り換えだから、工事は不要なんだなー
こんな風に、乗り換え手続きをスムーズに進められますよ。
光回線の理解を深め、納得できる乗り換え先を見つけましょう。