
パソコンを買い替えたい。
今までWindowsしか使ってこなかったけど、Windows以外のOSってどうなんだろう?
やっぱり無難にWindowsが良いのかな…
こういった疑問に答えます。
この記事を書いている私は、2020年1月にWindowsからChrome OSに乗り換えました。
以来10ヶ月間、Chrome OSのノートパソコン(Chromebook)をメインマシンとして生活しています。
Chrome OSは、人を選ぶOSです。
このページではWindows以外のOS、特にChrome OSに向いている人を解説します。
「パソコン=Windows」の先入観にとらわれず、コスパの良い、自分に最適なパソコン選びができるようになりましょう。
Windows以外の「Chrome OS」という選択肢

はじめに、Chrome OSについて概説します。
Chrome OSとは
Chrome OSは、Google社が提供しているパソコン用のOSです。
OS(オペレーティング・システム)とは、パソコンを動かすためのシステム・ソフトウェアのこと。
パソコン用のOSで有名なのは、Microsoft社のWindows、次いでApple社のmacOSですね。
対してGoogle社のChrome OSは、決して一般的なOSではありません。
マイナーOSの一つ、といったポジションと言えるでしょう。
Chrome OSの特徴
Chrome OSはマイナーなOSですが、海外では注目を浴びています。
理由は、Chrome OS搭載ノートパソコン・Chromebookが、学校教育の現場で子どもたちに支給されているからです。
なぜ、学校でChromebookが使われるのでしょうか?
答えはセキュリティの安全性と、クラウド上にデータを保存するChrome OSの特徴にあります。
セキュリティが強固
GoogleはChrome OSで、高いセキュリティを実現しています。
もし誤ってウィルスに感染したウェブサイトを開いてしまっても、「サンドボックス」と呼ばれる空間にウィルスを閉じ込めるため、他のシステムに悪影響を及ぼしません。
データ保存はクラウドを活用
またChrome OSは、パソコン本体にデータを保存する使い方をしません。
データはクラウド上に保存するため、パソコン本体が壊れてしまってもデータは無事です。
加えて新しいChrome OSのパソコンにGoogleアカウントでログインすれば、すぐに直前の状態に復旧できます。
くどいようですが、クラウド上に作業内容が保存されているからです。
以上の特徴から、多少荒っぽい使い方をしてしまう子どもでも安心してパソコンに触れるため、Chromebook(Chrome OS)は教育現場で重宝されているのです。
ここまで、Chrome OSの概要について見てきました。
次に、Chrome OSに向いているのはどんな人か、10ヶ月以上Chrome OSを触っている私の視点から解説していきます。
Chrome OSに向いている人
Chrome OSに向いているのは、次のような人です。
- パソコンを使うのは軽作業が中心
- Google系サービスを活用している
- Windowsソフトにこだわらない
順に見ていきます。
パソコンを使うのは軽作業が中心
「パソコンで作業するのは、ほとんどネットだけ」という人は、Chrome OSに向いています。
Chrome OSは、インターネット上での作業を前提としているからです。
Chrome OSの特徴として、基本的にすべての作業をChromeブラウザ上で行うことが挙げられます。
GmailやDropboxなどのクラウドサービスを活用して、ほぼすべての作業がオンラインで行われます。
もしあなたがパソコンを使うのはネット検索や動画視聴、メールくらいなのであれば、Chrome OSに向いているでしょう。
しかし、動画編集などの重い処理をさせたい場合は、Chrome OSではなく、Windowsを選んだほうが良いと思います。
パソコン利用はネットなどの軽作業だけ、という人はパソコン選びでChrome OSを選択肢に加えてみましょう。
Google系サービスを活用している
既にGoogle系のサービスを活用している人も、Chrome OSに向いています。
Chrome OSは、Googleが開発したOSだからです。
ここでGoogle系サービスとは、次のものを指します。
- Androidスマートフォン
- Chromeブラウザ
- Google製のアプリ
ご存知かもしれませんが、スマートフォン用OS・Androidを開発したのはGoogleです。
Android、Chrome OSはともにGoogleが開発したものなので、両者の相性は抜群と言えます。
具体的には、Chrome OSのパソコンはAndroidアプリをインストールできます。
したがってAndroidスマホのユーザーは、使い慣れたスマホアプリをパソコンでも使える可能性があるのです。
Androidスマホユーザーは、Chrome OSに馴染みやすいでしょう。
また、現在スマホでChromeブラウザを使っている人も、Chrome OSに向いています。
先に述べた通りChrome OSは、Chromeブラウザ上での作業を前提としているからです。
スマホのChromeブラウザで閲覧した検索履歴や保存したブックマークは、パソコンのChromeブラウザとの間でリアルタイムに同期されます。
スマホ⇔パソコン間でシームレスに作業を続けられるので、既にスマホでChromeブラウザを使っている人は、Chrome OSに向いています。
同様の理由から、Google製のアプリを愛用している人にも向いています。
Chrome OSは、Googleアカウントに紐付けられます。
同一のGoogleアカウントでアプリにログインした場合、アプリの作業内容をスマホ⇔パソコン間で同期可能です。
Googleドライブ、Googleドキュメント、Googleスプレッドシート、Googleカレンダー、Google Keepなどのアプリを愛用している人は、Chrome OSの使いやすさに感動を覚えるかもしれません。
以上のように、Google系サービスを活用している人ほど、Chrome OSとの親和性は高まります。
既にGoogle系サービスを使っている人は、Chrome OSに向いているでしょう。
Windowsソフトにこだわらない
Windowsソフトにこだわりがなければ、Chrome OSに乗り換えても良いでしょう。
WindowsからChrome OSに乗り換える際の最大のネックは、Windowsソフトを使えなくなることだからです。
Chrome OSでは、WordやExcelを最大限活用できません。
これはChrome OSが、パソコン本体にソフトをインストールできない作りになっているからです(※Androidアプリ、Chromeアプリを除く)。
合理性・効率性を求めた代償と言えるかもしれませんね。
では、Chrome OSで文書作成や表計算ができないのかと言うと、そんなことはありません。
代替するOfficeアプリとして、下記が挙げられます。
Windowsソフト | 代替アプリ |
---|---|
Word | Googleドキュメント |
Excel | Googleスプレッドシート |
PowerPoint | スライド |
「別に仕事で使うわけじゃないから、Word・Excelにこだわらないよ」という人は、Chrome OSを選んでも良いでしょう。
その他、窓の杜などでフリーソフトをダウンロードして多用していた人も注意が必要です。
繰り返しになりますが、Chrome OSではソフトをインストールできません。
WindowsからChrome OSに乗り換える前には、まず現在のWindowsパソコンで使用しているソフトを全て確認しましょう。
そして、それらのソフトに代わるクラウドサービスが用意されていないか、あるいはそれらのソフトを利用できなくなっても大丈夫か、一度検討することをオススメします。
Windowsソフトを使えなくてもOKな人は、Chrome OSへの乗り換えを検討してみましょう。
Windows以外のOSに手を伸ばしてみよう

ページの内容をまとめます。
- Chrome OSの特徴
- オンラインのブラウザ上で作業が完結する
- セキュリティが強固なので、学校教育に用いられている
- Chrome OSに向いている人
- パソコン作業はネット検索、YouTube視聴、メール程度
- Googleサービスを活用している
- Windowsソフトにこだわりがない
私はWindowsからChrome OSに乗り換えてから、パソコンに触れる機会が多くなりました。
パソコンの常識を打ち破るOSなので、使うだけでも面白いですよ。
とはいえ、いきなりChrome OSに乗り換えるのはやっぱり不安…と感じる人もいると思います。
そんな人は、無料のChromium OSを試してみましょう。
Chromium OSは、オープンソース版Chrome OSです。
ソースコードが公開されているので、誰でも無料で利用できます。
「無料のChromium OSを使ってみて、しっくりきたら本格的にChrome OSのパソコンを購入する」と段階を踏むのもアリだと思いますよ。
Windows以外のOSに興味がある人は、先入観にとらわれず、ぜひChrome OSに挑戦してみてください。