
PCディスプレイを購入する。
パネルの種類について、 違いを知りたい。
TN?VA?IPS?ADS?
何がどう違うの?
こういった疑問に答えます。
- 「ディスプレイ」と「パネル」の違い
- TN・VA・IPS/ADSパネルそれぞれの特徴と使い道
- 筆者が購入したパネルについて
この記事を書いている私は、先日、PC用の外付けディスプレイを購入しました。

ディスプレイ選びは初めて。
ネットを見ても専門用語だらけで、チンプンカンプンでした。…。
このページでは、ディスプレイの ”パネルの違い”について解説します。
私のような初心者の方向けに、難しいことは省いて、実際的な内容を記載しています。
参考になれば幸いです。
パネルの違いを押さえて、失敗しないディスプレイ選びをしましょう。
PCディスプレイのパネルの違い

PCディスプレイの、パネルの違いを整理しましょう。
そもそもですが、「ディスプレイ」と「パネル」の違いは、
- ディスプレイ:フレームも含めた製品全体の呼称
- パネル:ディスプレイの中でも、画面を映す板の部分
上記のとおり。
これは、なんとなくお分かりかと。
そしてパネルには、いくつか種類があります。
- TN
- VA
- IPS/ADS
上記のとおり。
一応、それぞれの正式名称は、
- TN:Twisted Nematic
- VA:Vertical Alignment
- IPS:In-Plane Switching/ADS:Advanced super Dimension Switch
こんな感じ。
詳しい意味合いなどは、ここでは省略します。m(_ _)m

どうしてIPS/ADSは、ひとくくりなの?
後述する特徴から、上の3グループに分類されます。
「IPSとADSは、同じような特徴をもったパネルだ」ということですね。
では、
- TN
- VA
- IPS/ADS
それぞれの特徴について、チェックしていきましょう。
パネルの種類 | 長所 | 短所 | おすすめの使い道 |
---|---|---|---|
TN | ・応答速度が早い ・安い | ・視野角が狭い ・色の再現はイマイチ | ・動きのあるゲーム ・スポーツ鑑賞 |
VA | ・コントラスト比が強く、黒色が優秀 ・視野角はそこそこ | ・応答速度が遅い(残像感を覚えやすい) ・見る角度によって、色が変わりやすい | ・映画・ドラマなど動画鑑賞 |
IPS/ADS | ・視野角が広い ・色の再現度に優れる ・応答速度はそこそこ | ・高価 ・コントラストが弱い | ・画像の編集 ・縦置き、マルチディスプレイ |
TNパネル
TNパネルの特徴(メリット・デメリット)は、下記のとおりです。
- 応答速度が早い
- 安い
- 視野角が狭い
- 色の再現はイマイチ
上記のとおり。
「応答速度が早い」という長所から、動きのあるゲームやスポーツ鑑賞に向いています。
対して、「視野角が狭い」という短所から、縦置きやマルチディスプレイ用には不向きです。
市場に多く出回っていて、安く買える点も魅力ですね。
- 動きのあるゲーム
- スポーツ鑑賞
VAパネル
つづいて、VAパネルの特徴について。
- コントラスト比が強く、黒色が優秀
- 視野角はそこそこ
- 応答速度が遅い(残像感を覚えやすい)
- 見る角度によって、色が変わりやすい
上記のとおり。
最大の魅力は、コントラスト比が強いこと。
他のパネルと比べて「より深い黒色を出せる」と言われます。
映画やドラマなどを、美しい映像で楽しみたい人にぴったりですね。
ただし応答速度が遅いので、動きのあるゲーム用途には向いていません。
- 映画・ドラマなど動画鑑賞
IPS/ADSパネル
最後は、IPS/ADSパネルの特徴。
- 視野角が広い
- 色の再現度に優れる
- 応答速度はそこそこ
- 高価
- コントラストが弱い
上記のとおり。
視野角の広さから、縦置きやマルチディスプレイでも快適に作業できます。
また、色の再現度が高さから、イラスト制作や画像編集といったクリエイティブな作業に最適です。
対するデメリットは、価格の高さ。
TN、VAと比べて、少しお値段が張ります。
- イラスト制作、画像編集など
- 縦置き、マルチディスプレイ
以上の特徴を、あらためて一覧表で確認しましょう。
パネルの種類 | 長所 | 短所 | おすすめの使い道 |
---|---|---|---|
TN | ・応答速度が早い ・安い | ・視野角が狭い ・色の再現はイマイチ | ・動きのあるゲーム ・スポーツ鑑賞 |
VA | ・コントラスト比が強く、黒色が優秀 ・視野角はそこそこ | ・応答速度が遅い(残像感を覚えやすい) ・見る角度によって、色が変わりやすい | ・映画・ドラマなど動画鑑賞 |
IPS/ADS | ・視野角が広い ・色の再現度に優れる ・応答速度はそこそこ | ・高価 ・コントラストが弱い | ・画像の編集 ・縦置き、マルチディスプレイ |
上表のとおり。
それぞれのパネルの長所・短所を押さえておきましょう。
PCディスプレイのパネルの違いを踏まえた個人的なアレコレ

ちなみに私は、ADSパネルのディスプレイを購入しました。
購入目的は、ブログ運営における作業環境の改善です。
以前は、TNパネルのノートPC(Chromebook)を使っていました。
ADSパネルのディスプレイを使いはじめてから、
- 視野角が広く、斜めからでもしっかり見えて感動した
- 色の違いがハッキリと分かり、画像編集作業で「赤とピンクはこんなに違うのか…!」と感動した
こういった違いを実感しています。
作業効率が大幅にアップしましたね。
私が購入したディスプレイについて詳細は、【快適】Chromebookで使える国産ディスプレイを導入してみたをどうぞ。使用感や特長、向いていない人にも言及しています。

在宅ワークなど、事務作業に向いているのは?
事務作業に向いているパネル。
個人的には、
- VA
- IPS・ADS
のどちらかかなと思います。
理由は、視野角の狭いTNパネルは、マルチディスプレイや縦置きが苦手だからです。
事務作業で求められるのは、効率ですよね。
効率を追求していくと、「デュアルディスプレイ」や「ピボット(画面回転)機能」を実現したくなってきます。
そんなときVAパネルやIPSパネルなら、モニターアームの追加でササッと実現できてストレスがありません。
なお、VA、IPSのどちらを選ぶべきかは、
- 画像編集を行う→IPS/ADS
- なるべく安く買いたい→VA
こんな感じでしょうか。
私はADSパネルのディスプレイを買いましたが、VAパネルでコストを抑える選択もアリでしたね。
とはいえ「VA」よりも「IPS/ADS」の方が、視野角が広いみたいなので結果オーライ。
ADSパネル、満足しています。
あくまで私個人の意見ですが、参考になれば幸いです。m(_ _)m
パネルの違いを押さえてPCディスプレイを選ぼう

PCディスプレイのパネルは、種類によって特徴が異なります。
高価なIPS/ADSパネルが、常に最善の選択肢とは限りません。
まずは、あなた自身のディスプレイ購入目的を明確にしましょう。
その上で、当ページの内容が少しでもお役に立てば幸いです。