
すぐ近くに中継機があるのに、PCが無線LANの弱い電波を拾う。
PC起動のたびに弱い電波をつかむから、時間のムダでつらい…
ちゃんと強い電波を拾わせるには、どうすればいい?
こういった疑問に答えます。
- PCやスマホが、弱い方の電波を拾うときの対処法を紹介します
無線LANの「弱い電波を拾う」問題

PCやスマホなどのデバイスが、無線LANルーターの「弱い電波を拾う」とはどういうことでしょうか?
はじめに、状況を整理しましょう。
自宅の無線LAN環境に中継機を導入すると、親機・中継機の2台(以上の)体制でWi-Fiを使うことになりますよね。
通常、中継機には親機と同じSSIDが設定されます。
親機・中継機のどちらでも、同一のSSIDでWi-Fiを利用できるんですね。
SSIDが一つに統一されていれば、自宅で場所を移動するたびに、ユーザー自身が電波をつなぎ直さなくて済みます。
Wi-Fi接続の手間を省けるので、SSIDを一つにするメリットは大きいでしょう。
しかし「同一のSSIDを使う」方法には、デメリットも存在します。
拾う電波を、ユーザー自身で選べないのです。
仮にSSIDが2つ以上に区分されていれば、電波が弱くなったときに「手動で」電波を切り替えられます。
手動なのでたしかに手間はかかりますが、SSIDが分かれていれば、拾いたい電波を自分で確実に選べますよね。
一方SSIDが一つだけだと、拾う電波をユーザーは選べません。
中継機が発する電波を拾いたいのに、デバイスが勝手に、親機の発する電波を拾ってしまう。
すぐ近くに中継機があるのに、遠く離れたルーター親機の電波を拾ってしまう。
上記の状況におちいり、PCやスマホは本来の速度で通信できなくなってしまいます。
以上がこのページで取り上げている、無線LANの「弱い電波を拾う」問題です。
私もこの問題に悩まされています。
ひどい時は、下の画像のような状況でも、PCのすぐ隣りにある中継機の電波を拾ってくれません(遠くに設置している、ルーター親機の電波を拾ってしまいます)。

これ以上どうすりゃいいんだって感じです。
それでもアレコレ試行錯誤した結果、自分なりの対処法が確立されてきました。
ではデバイスが弱い電波を拾ってしまう場合、どう対処すれば良いか見ていきましょう。
デバイスが無線LANの弱い電波を拾うときの対処法

PC・スマホなどのデバイスが、Wi-Fiの弱い電波を拾ってしまう。
そんなときに私が行っている対処法は、下記の3つです。
- デバイスを再起動する
- Wi-Fiを切断⇔接続する
- しばらく我慢する

いやいや、我慢って…
と思われるかもしれませんが、理由があります。
順に見ていきましょう。
1. デバイスを再起動する
弱い電波をつかみ続けるのであれば、PC・スマホを再起動してみましょう。
再起動によって、必ず強い電波を拾うようになるとは言い切れません。
けれど確実に、デバイスがリフレッシュされます。
まずはじめに、デバイスの再起動を試してみましょう。
2. Wi-Fiを切断⇔接続する
メインの対処法です。
PC・スマホのネットワーク設定から、Wi-Fi接続を一時的に切断しましょう。
そして切断した後に再びWi-Fiに接続すると、強い電波をキャッチしてくれることがあります。
つまり「Wi-Fiをオフ→オンにする」ということですね。
コツは、ルーター親機の電波が届かない場所で、オフ⇔オンの作業を行うことです。
ルーターを置く場所のポイント2つ【NG例もセットで紹介】のページで詳しく触れていますが、電波には特性があります。
その特性を逆手に取って、親機の電波が物理的に届かなくなるような工夫をしましょう。
具体的な工夫として、
- デバイスと親機の間の空間に、金属を置く
- デバイスと親機の間の空間に、アルミホイルを置く
- デバイスと親機の間の空間に、水を入れた水槽を置く
上記の方法があります。
ポイントは親機の電波を遮りながら、中継機の電波を拾いやすくすること。
電波の特性を押さえて、ご自身でも考えてみてください。
主観的な感覚で恐縮ですが、Wi-Fiのオフ⇔オンを10〜20回ほど繰り返せば、そのうち1回は強い電波を拾ってくれます。
時間がかかってイライラしますが、粘り強く取り組みましょう。
めげずにWi-Fiのオフ⇔オンを繰り返しましょう。
3. しばらく我慢する
デバイスが弱い電波をキャッチする日が続いても、しばらく我慢して「オフ⇔オン」作業を続けましょう。
は?って感じですよね。
ですが、個人的には有効な方策だと思っています。
つまり、しばらく我慢して「オフ⇔オン」作業を繰り返すうちに、拾うべき強い電波をデバイスが学習するケースがあるのです。
私自身、この「弱い電波を拾う」問題に随分悩まされました。
というか、今でも時々悩まされています。
けれど振り返ってみると、「弱い電波を拾うなぁ…」と思う日が続いても、いつの間にか日常的に強い電波を拾ってくれるようになっています。
確証が持てないため、断言できず申し訳ありません。
けれど2週間ほど我慢して、先述の「オフ⇔オン」作業を繰り返してみてください。
うまくいけば、いつの間にか解決していると思います。
我慢しながら、粘り強く「オフ⇔オン」作業に取り組みましょう。
番外編:有線LAN接続する
最後に番外編として、LANケーブルで有線接続する方法を提案します。
無線にこだわりがなければ、有線接続の方が高速通信できる場合もあります。

いや、PC・スマホにLANポート付いてないし…
という方も、有線LANアダプターを購入すれば有線接続できるようになりますよ。
根本的な解決策にはなりませんが、参考までに。
デバイスが無線LANの弱い電波を拾うときは深呼吸しよう

ページの内容をまとめます。
- デバイスを再起動しよう
- Wi-Fiを切断⇔接続してみよう
- デバイスの学習を期待して、しばらく我慢しよう
- 粘り強く取り組もう
すぐ作業に取り掛かりたい時にPCが弱い電波を拾うと、ホントに勘弁してくれ…ってガックリくるんですよね。。
ネットワークのトラブルに取り組む際は、まず、深呼吸しましょう。
相手は目に見えない電波です。
なかなか成果が出ないとイライラがたまりますが、忍耐強く取り組む姿勢が大切だと思いますよ。
気持ちのゆとりを持って、トラブルシューティング行いましょう。