
社労士試験、一発合格できなかったな。これから2年目に突入だけど、どうやって学べばいいだろう?社労士試験2年目の、効果的な勉強方法を知りたい。
こういった疑問に答えます。
- 社労士試験2年目の勉強方法「答え」と「ヒント」
この記事を書いている私は、平成最後の社会保険労務士試験に合格しています。

2021年には、事務指定講習を修了しました(※登録はしていません)。

社労士の本試験、本当にお疲れさまでした。m(_ _)m
暑い日に、クーラーのガンガン効いた室内で、4時間50分も闘いぬく。
気力・体力を酷使するので、試験の後しばらくは、燃え尽きてしまってもおかしくありません。
一度試験に落ちると、「さて、2年目はどう勉強したものか…」と、悩んでしまいますよね。
私自身、2度目の受験で合格しました。
不合格の悔しさ・苦しさは、身をもって体験しています。
当ページが、社労士受験に再挑戦する人の参考になれば幸いです。m(_ _)m
社労士試験2年目の勉強方法の「答え」

「2年目、どうやって勉強したらいいんだろう…」と悩んでいる人は、1年目の試験本番を振り返り、反省点を書き出してください。
ネット上には「ヒント」しかない
2年目の勉強方法。
残念ながら、ネット上にあなたが求める「答え」はありません。
ネット上にあるのは、再現性に乏しい「ヒント」だけです。
2年目に受かった私でも、「あなたに最適な勉強法」は提案できません。m(_ _)m
「答え」は、あなたの中にあります。
2年目の勉強法を見つけるため、あなた自身の手で、反省点を書き出してください。
本試験を振り返る
本試験を経験すると、様々な思いがあふれてきます。
- 思ったよりクーラーが涼しかった。むしろ寒かった
- 凡ミスがなくて良かった
- 労災はわりと余裕だったけど、一般常識はてんでダメだった
- 途中で集中力が切れた
こんな感じ。
試験を終えたら、この生々しい「思い」や「感触」を言語化しましょう。
実際に書き出すことで、2年目に何をすべきかが見えてきます。
私は1年目の試験翌日に、Wordに書き出しました。

上図のとおり。
EvernoteでもGoogle Keepでも、大学ノートに手書きでも構いませんよ。
反省点を書き出す際のポイントは、現状把握→原因分析→打ち手の決定 を意識すること。
昔の私は、「反省 = 自分を責めること」と勘違いしていました。
そうじゃなくて、失敗の原因を直視して、「どうすれば改善できるか?」まで考えましょう。
自分の弱さを認めなければならないので、ちょっと苦しい作業ですけどね。(・∀・;)
現状把握→原因分析→打ち手の決定。
私の具体例は、下記のとおりです。
【現状把握】
1年目、試験本番では100%以上の力を発揮できた。それでも、選択式で3点足りなかった。不正解の問は、単純に知識がなかった。「忘れていた」ではなく「知らなかった」。けれどテキストには、しっかりと記載されていた。
【原因分析】
勉強時、「こんな細かいトコロ出ないだろ」と、無意識に切り捨てていた。結果、本番で「知らない問題」に悩まされたのだろう。
【打ち手の決定】
2年目は、1年目より深く、細かく学ぶ。そうなると、「忘れること」が増えそうだ。なので、スキマ時間に暗記カードを多用する。そのために、自宅内のあらゆる場所に、暗記カードを置いておく。
上記のとおり。
もう一つ、例を挙げますね。
【現状把握】
1年目の労働一般常識。試験当日に新聞を読んでいれば、それだけで正解できる時事問題が出題された。けれど私は、その問に不正解だった。
【原因分析】
時事問題に不正解だったのは、学習手段を「テキスト・過去問」に絞りすぎたためかもしれない。
【打ち手の決定】
2年目は、日頃から、労働・経済ニュースに対してアンテナを高くする。くわえて、試験当日の朝に新聞を買い、新幹線の中で目を通す。
上記のとおり。
実際に2年目の朝は、駅で新聞を買いました。
「無意味かな…」とためらいましたが、後悔だけはしたくなかったので。
自分で考えた原因と対策が、「絶対に正しい」とは限りません。
ときには、遠回りになる場合もあります。
それでも、ネットで漁った勉強法よりも、確実に有益です。
1年目を振り返り、あなた自身の手で、2年目の道すじを決定しましょう。
ちなみに私は、「世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく」という書籍を読んで、「現状把握→原因分析→打ち手の決定」のフレームワークを知りました。
世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく
このフレームワークは、社労士受験に限らず、人生のあらゆる場面で生きています。
中学生でも読めるようなやさしい文章なので、1時間でサクッと読了しますよ。
1年目を終えて燃え尽きてしまった人は、「ちょっと寄り道」と思って、読んでみてはいかがでしょうか。
社労士試験2年目の勉強方法の「ヒント」

2年目の受験勉強で、私が特に気をつけた点・改善した点を列挙します。
…まぁこれも、ネット上の「ヒント」にすぎませんね。
参考程度に、流し見してください。m(_ _)m
- 不合格通知書を掲示する
- 忘れてもいいと割り切る
- 勉強の質を高める
1. 不合格通知書を掲示する
勉強机の前、よく見える位置に「不合格通知書」を貼りました。
学習の調子が良くて、有頂天になりそうな時でも、

いや、キミ合格してないから。
不合格だから。
と、無言で圧力をかけてきます。笑
おかげで、

見てろよ
絶対に合格してやるからな…!
こんなモチベーションで、勉強に臨めました。
2. 忘れてもいいと割り切る
2年目は、「忘れてもいいや」と開き直りました。
細かな論点まで学ぶうちに、記憶し続けることが難しくなったためかもしれません。
忘れたら覚えなおす。
一度の学習で、完璧を目指さない。
そんな風に、暗記学習に取り組むようになりました。
個人的には「忘れる工程」をはさむことで、より強く記憶に残った気がします。
暗記について詳細は、【社労士受験】暗記できない人へ。忘れても大丈夫です。をどうぞ。
3. 勉強の質を高める
1年目は「勉強時間」を意識しすぎて、失敗しました。
そこで2年目は、勉強の「質」を高めることに、意識をシフトしました。
私の2年間の勉強時間については、【データあり】社労士合格までの実際の勉強時間【失敗談も語る】のページをご覧ください。
2年目の「スタンスの変化」は、以上です。
つづいて、「勉強法の変化」について。
- より深く、細かな論点まで学ぶ
- 新聞記事のスクラップ・ノートを作る(失敗)
- 苦手な論点をまとめる
1. より深く、細かな論点まで学ぶ
先述したとおり、2年目は、より細かな論点まで学びました。
「どの程度の深さまで学べば良いか」は、明確な答えがありません。
自分の中でアクセル・ブレーキを踏み分けつつ、模索しながら勉強を進めました。
2. 新聞記事のスクラップ・ノートを作る(失敗)
1年目の労働一般常識の失敗から、時事問題の対策に試行錯誤しました。
その一環として、新聞記事のスクラップ・ノートを作ったのですが…結果的にうまくいきませんでしたね。
労働・社会保険関連の新聞記事を切り抜いて、ノートにのり付けする。
さらに、一言コメントを書き込む。
上記の作業を、1〜2ヶ月ほど続けました。
でも、時間はかかるし、成長の実感はないし…モチベーションはダダ下がり。
「スクラップ・ノートの作成作業そのものに、自己満足しているだけかも…」と思いはじめたところで、スクラップをやめました。
3. 苦手な論点をまとめる
WordやExcel、PowerPointに、苦手な論点を集中的にまとめました。
このやり方は、功を奏しました。
自分の手でまとめ上げるので、記憶に残りやすかったですね。

上図は「届出規定」に関する、自作Excelファイルです。
時間はかかりますが、こんな感じで、いくつも教材を自作しました。

印刷した紙を試験当日に持参するなど、結果的にとても役に立ちましたよ。
2年目の変化は、こんな感じですね。
ダメ元でいろんな勉強法を試して、自分に合う方法を探しつづけましょう。
社労士試験2年目の勉強方法|まとめ

一度落ちてしまうと、不安に駆られて、ネット上のあらゆる情報を盲信してしまいがちです。
しかし、あなたに合った勉強法は、あなたにしか分かりません。
失敗と向き合う作業には、苦痛が伴います。
それでも勇気を出して、1年目の反省点を書き出してみてください。
すでに「不合格」という大きな失敗を経験したあなたは、些細なことでは動じないはず。
2年目は「いくらでも失敗してやる!」くらいの気持ちで、いろんな勉強法を試していきましょう。
世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく