
社労士に挑戦するか悩み中
難関らしいし、安易に手を出すべきじゃないかな…
社労士試験の勉強って、どんな場面で役立つんだろう?
勉強するメリットを知りたいな
こういった疑問に答えます。
- 社労士受験に挑戦する3つのメリット
この記事を書いている私は、平成最後の社会保険労務士試験に合格しています。

社労士資格を取得するメリットとして、一般的に下記が挙げられます。
- 就職・転職に有利
- 人事・総務部でキャリアアップ
- 独立開業の道が生まれる
上記のとおり。
このあたりは、言うまでもありませんね。
記事執筆時点で、合格から3年が経ちました。
私は社労士登録していませんが、すでに様々なメリットを実感しています。
このページでは、社労士挑戦で得られるよりパーソナルなメリットをご紹介します。
紹介する内容はすべて、私自身の実感に基づくものです。
社労士挑戦の検討材料として、参考になれば幸いです。
社労士資格を勉強するメリット

下記の3つです。
- 社会と主体的に関われる
- 読解力が身につく
- やり抜く力が手に入る
順に見ていきます。
1. 社会と主体的に関われる
社労士受験を通じて、より主体的に社会と関わるようになります。
”無知の知” を自覚するからです。
社労士は、労働・社会保険の専門家。
「社会」保険の文字通り、社会(主に日本社会)を知らなければなりません。
受験当時に私は、およそ2,000時間、労働・社会保険について学びました。
2,000時間。
受験勉強をスタートする前には想像もつかない、途方もない数字でした。
でも合格して感じるのは、まだまだ社会について何も知らない焦燥感です。
「知らない」からこそ、「知りたい」と思います。
結果として、ニュースに触れたり、実生活を過ごしたりする中で、社会と向き合って自分なりに「考える」クセがつきました。
社労士の勉強は、真剣に社会と向き合うきっかけを与えてくれます。
常に主体的に考えて、自らの手で、よりよい未来を生きたいですね。
2. 読解力が身につく
読解力が身につきます。
論理的に整った文章=法律に触れるからです。
社労士の勉強は、法律(法令)を学ぶことに他なりません。
当然ながら、法律は「文章」でできています。
たとえば、次の条文を見てみましょう。
試験科目の一つである、厚生年金保険法の第一条です。
この法律は、労働者の老齢、障害又は死亡について保険給付を行い、労働者及びその遺族の生活の安定と福祉の向上に寄与することを目的とする。
厚生年金保険法|e-Gov法令検索 より引用
うーん…
パッと読んでも、分かったような分からないような…
そこで、文章を分解・再構成しましょう。
この法律は、
労働者の
老齢、
障害又は
死亡
について保険給付を行い、
労働者及びその遺族の
生活の安定と
福祉の向上
に寄与すること
を目的とする。
上記のとおり。こんなシンプルな文章だったんですね。
勉強を重ねれば、このように ”読み解く力” が身につきます。
令和の現代、情報は武器です。
情報を知らなければ ”損” をしても、その事実にすら気づけません。
合格後に私は、自宅で利用している様々なサービスの契約書類を読みました。
結果、
- 新聞代
- 放送受信料
- モバイル回線の通信料
- 光回線の通信料
上記サービスの固定費削減に成功しました。
法律を学ぶと、論理的思考力が養われます。
論理構造さえつかめば、どんな文章もこわくありません。
社労士受験の経験は、読解力をもたらしてくれます。
読解力は、生活のあらゆる場面で役立ちますよ。
3. やり抜く力が手に入る
やり抜く力を得られます。
受験は、長期にわたる ”自分との闘い” です。
※個人的に、最も恩恵を感じているメリットです。
社労士試験では、相対的に評価されます。
合格するには、他受験生(ライバル)に勝たなければなりません。
しかしフタを開けると、むしろ ”自分との闘い” でした。
ライバルを「仲間」と捉えたときに、勉強のパフォーマンスは向上します。
数年にわたる ”自分との闘い” は、思い通りにならない日々の連続です。
そんな時、どう対処するか?
自分なりのノウハウが見つかれば、仕事にもプライベートにも確実に生きます。
私が得た教訓は、
- 諦めも肝心
- 優先順位は重要
- 習慣は偉大
- 忘却は味方
- ストレスも味方
- 失敗は挑戦の証
- 「白」と「黒」の間には無限のグラデーションが広がっている
こんな感じ(※とても列挙しきれません)。
壁にぶつかり、打ちひしがれ、限界を受け入れるからこそ、前に進めます。
達成できるか分からない目標だからこそ、全力で挑めます。
”小さな積み重ね” は、やがて ”大きな結果” を生みます。
どうせやるなら、やり抜きましょう。
以上のように、社労士資格を勉強したメリットとして、
- 社会と主体的に関われる
- 読解力が身につく
- やり抜く力が手に入る
上記の3つを実感しています。
とはいえ、万人に向けて「挑戦するといいよ!」とは言えません。
【難しすぎ】社労士試験の「独特な」難しさ/挑戦して失ったもの も読んでから、社労士挑戦を決めてください。
まとめ

- 社会と主体的に関われる
- 読解力が身につく
- やり抜く力が手に入る
記事執筆時点で、私は社労士に登録していません。
それでも、すでに「社労士受験に挑戦してよかった」と感じています。
何よりも幸せなのは、学んだ知識が人の役に立つ瞬間だと思います。
私が社労士になるのはまだ先の予定ですが、いつか社会に恩返ししたいですね。
では今回はこのあたりで。m(_ _)m