
社労士受験に挑戦する
通信講座を選んでいるけど、フォーサイトはどうだろう?
教材が少ないらしいけど、大丈夫かな…
フォーサイトを利用した人の、率直な意見を聞きたいな
こういった疑問に答えます。
- 社労士受験対策はフォーサイトだけでOK
- フォーサイト社労士講座を活用して合格するには
- 「分量が少ないと感じる人」と「十分だと感じる筆者」の違い
この記事を書いている私は、2016年11月〜2018年8月までの約2年間、フォーサイト社労士講座を受講していました。

1年目は、選択式で3点足らず不合格。
2年目も引き続きフォーサイトを受講し、合格をつかみました。

フォーサイト社労士講座について、ネット上でこんな ”口コミ” を見かけます。
「いくらなんでも、分量が少なすぎる」
「フォーサイトだけで受験するのは無謀。やめとけ」
しかし私は、フォーサイトだけで合格しました。
……別にドヤりたいわけじゃなくて、上記のように感じる人とは、学習スタイルそのものに違いがあるのだと気がつきました。このページでは、その違いについて深堀りしています。
これから社労士受験に挑戦する、あなたのために書きました。
通信講座選びの参考になれば幸いです。
社労士受験、フォーサイトだけじゃ足りない?

社労士受験の対策として、フォーサイトだけでは不十分なのでしょうか?
結論から言うと、個人的には十分でした。
むしろ直前対策講座は、ちょっと持て余したほど。
2018年当時、私はフォーサイトのバリューセットで社労士受験の勉強をしていました。
当時私が使用したバリューセットの教材は、下記のとおり。
基礎講座 + 過去問講座 + 直前対策講座 + DVDオプション
上記のとおり。
さらに当時はCDオプションも追加可能でしたが、CDオプションは付けませんでした。
この「フォーサイトのバリューセット」以外に、私は教材を買っていません。
強いて言えば、市販の模試を1冊買っただけです。
フォーサイトからも、模試は送られてきました。
けれど、フォーサイトの模試だけでは、まだまだ本番の雰囲気・時間感覚をつかみきれず。
そこで市販の模試を1冊購入した、というわけです。
こんな感じで私は、模試を除いて、フォーサイトだけで学びました。
それでもなお、一部の直前対策講座は使いきれませんでした。
当時、私が使用した直前対策講座の中身は、下記の5編。
- 法改正対策編
- 年金総まとめ編
- 横断まとめ編
- 択一対策編
- 選択対策編
上記のとおり。

そしてこちらが、実際に使っていた直前対策テキストの写真。
「択一対策編」「選択対策編」の2冊は、処分してしまいました。m(_ _)m
2022年度の直前対策講座では、すでに「年金総まとめ編」は姿を消して、「白書・統計対策編」に変わっているようです。ここ数年で変更があったんですね。
正直私も、「年金総まとめ編」じゃなくて「白書・統計対策編」で学びたかった。
一般常識の白書対策には、かなり苦労したので…(;´Д`)

↑↑白書対策と格闘した当時のメモ。
「白書・統計対策編」の教材が、羨ましいです…笑
話を戻します。
この直前対策講座5編のうち、私は「択一対策編」をやり込みできず、持て余してしまいました。
択一対策編は、名前から分かるとおりアウトプット用の教材です。
結局、試験本番までに1〜2周程度しかできませんでした。
5周くらい繰り返したかったのですが…
他に整理したい論点もたくさんあり、できませんでした。
以上のように「フォーサイトの教材だけでは足りない」と、私は思いません。
むしろ、すべての教材を使い倒せなかったと感じています。
フォーサイト活用のカギは”繰り返し学習”
フォーサイトを活用するには、繰り返し学習が欠かせません。
私がフォーサイトで合格できた一つの要因は、繰り返し学習を愚直に実践できたため、と自己分析しています。
フォーサイトの教育方針は、繰り返しの反復学習による”合格点主義”です。
合格するために必要なことは満点を取ることではありません。合格ラインさえクリアすればいいのです。
やみくもにあれもこれも覚えようとするよりも、少ない分量を繰り返し勉強する方が、時間がかからず、記憶にもしっかり定着するので、効率よく学習を進めることができます。
学習範囲をしぼる! 満点主義から合格点主義へ|フォーサイト インテリアコーディネーター通信講座より引用
上記は、フォーサイト公式サイトからの引用。
引用元はインテリアコーディネーター講座ですが、社労士講座でも同じ方針に基づいています。
下記は、フォーサイト社労士講座の専任講師である、加藤光大先生のブログ記事からの引用です。
問題を繰り返し解くことで、
論点を見つける力って、養われていきます。コツコツと、繰返し解くことで、
過去問を解く | 社会保険労務士・社労士スペシャリストによるこっそり裏講義より引用
論点を見つける力、しっかりと身に付けて下さい。
同じ問題であっても、
1度だけしか解かない! | 社会保険労務士・社労士スペシャリストによるこっそり裏講義より引用
完全に正解できるようになるまでは、
何度でも繰り返して解くようにしましょう。
これから試験まで、
繰り返し、繰り返し「読む」「聴く」などして、
正確に覚えるようにしましょう。それが、合格につながります。
正確に | 社会保険労務士・社労士スペシャリストによるこっそり裏講義より引用
上記のとおり。
加藤先生は複数の記事で、何度も「繰り返し学習」の重要性を説いていますね。
フォーサイトの合格体験記の中でも、繰り返し学んだという人はたくさんいます。
勉強方法としてはとにかくテキストを読み、過去問を解くというシンプルな方法でした。講義DVD→テキスト読みを最低5回転以上はやっていたと思います。
社労士はテキスト過去問のシンプルな繰り返しで十分|社会保険労務士の合格体験記より引用
1回目の受験も含めると過去問は一通り数十回は取り組んだ。試験2か月くらい前になると同じ問題を解くことにどんどんと退屈や不安を感じてくるが、社労士試験では丁寧で正確な知識が必要不可欠であることを1回目で痛感していたため、とにかく過去問に繰り返し取り組んだことがよかったと思う。
社労士の過去問は数十回解いた|社会保険労務士の合格体験記より引用
上記のとおり。
数十回は凄まじいですね。
ちなみに私は、テキスト+DVD・過去問を、少なくとも10周しました。
2年間のトータルで、15周には届かない程度でしょうか。
下の合格体験記の、「同じ問題を解くことにどんどんと退屈や不安を感じてくる」という感覚、私にも覚えがあります。答えを覚えてしまって勉強にならないので、 ”最後のページから反対順に解く” といった変化をつけました。

フォーサイトに申し込もうかな?
どうしようかな…
このように迷っている方は、「フォーサイトの教材を繰り返せるか?」を自問してみてください。
コツコツ愚直に繰り返せば、合格を狙えるレベルになります。
分量が少ないらしいけど?
フォーサイトのテキスト・問題集は、そもそも分量が少ないと言われます。
分量が少なすぎて、フォーサイトだけではまったく歯が立たないと。
私はたとえ分量が少なくても、合格に導いてくれれば、何だって構いませんでした。
思うに、次の2人では、根本的な学習スタンスが違います。
Aさん:「フォーサイトは分量が少なすぎる」と感じる人
私:「フォーサイトでも分量は十分だ」と感じる人
Aさんは ”論点X” を、「たくさんの過去問で対策したい」と考えます。
対して私は ”論点X” を、「最低限の数(あるいは一つ)の過去問で対策できればいい」と考えています。
つまり学習スタンスとして、
Aさん:社労士試験を、帰納的に対策している。
私:社労士試験を、演繹的に対策している。
上記の違いがあると考察します。
「学習スタンス」は、「解答を導くまでの思考の流れ」と言い換えても良いかもしれません。
フォーサイトの教育スタイルは、試験の本質(≒前提、公理)に根ざしている。したがって、テキスト・過去問の分量が少ない。
少ないゆえに、低コスト。
少ないゆえに、不安を感じやすい。
”通信講座・フォーサイト” を、私はこのように捉えています。
Aさんと私、どちらが正解ってわけじゃありません。
ただの、スタンスの違いです。どちらにも、一長一短があります。
Aさんは、豊富な分量で対策することで、”問題への幅広い対応力” や ”安心感”を得ています。
対して私は、最小限の分量の対策によって、金銭的にも時間的にも効率よく学べました。まさにフォーサイトが全面的にアピールしている、「低価格・効率的な学習」そのものです。
ある意味、私は幸運でした。
他社の教材を見ていないので、「フォーサイトは少ない」という不安感がそもそもなかったんです。
もしも、他社の教材の分量を見た後で、フォーサイトを使いはじめていたら、
え、少なすぎだよね…
大丈夫なの…?
このように、不安を感じたかもしれません。
私には最初から、「フォーサイトが少ない」と感じる余地がなかった。
だからこそ不安感を覚えることなく、ひたすらフォーサイトの教材に打ち込めたのだと思います。
あとは、フォーサイトを信じられるかどうかの問題ですね。
もしも「試験で問われる論点の本質」を、フォーサイトが見誤っていたら?
フォーサイトの演繹的教育法は、そもそも土台から崩壊します。
その意味でフォーサイトは、非常に思い切った戦略を採用していると思います。
同時に、

ウチなら、こんな少ない分量でも合格できるんだぜ?
こういった、高い合格率に裏付けされた自信・プライドも、ヒリヒリ感じますね。
振り返ると私は、過去問 一問一問と、時間をかけてじっくり向き合っていました。
社労士試験の過去問を、”研究していた”と言っても過言ではありません。
そんな真似ができたのは、「フォーサイトの分量が少ないから」に他なりません。
もしも分量が多かったら、あそこまで時間をかけて、一問一問と向き合えなかったでしょう。
もしもあなたが、

フォーサイトに申し込もう。
足りない分は、市販や他社の教材を追加購入しよう。
このようなプランを立てているのなら、私は全力で止めます。
そんな中途半端な気持ちで受講しても、フォーサイトの真価は引き出せないからです。
それくらいなら、フォーサイトはスッパリやめて、他の通信講座に申し込みましょう。
「ホントに大丈夫かな…」という不安を、完全に拭うのは難しいですよね。
でも、こういった感情の揺れ動きも含めての、「資格受験」だと思いますよ。
少なくとも私は、市販模試を除けば、フォーサイトの教材だけで合格をつかみ取りました。
私にとってフォーサイトは、コスパに優れた、最高の通信講座でした。
フォーサイト社労士講座じゃ足りない?|まとめ

ページの内容をまとめます。
- 分量はフォーサイトだけで十分(市販模試を1冊買った程度)
- とにかく繰り返しが重要。繰り返し学習ができないと、フォーサイトでの合格は難しい
- フォーサイトは演繹的な対策手法を採っている。演繹・帰納のどちらにも、長所・短所がある
- 後で市販の教材を買うくらいなら、フォーサイトを選ぶべきじゃない
あれこれとエラそうに、すみません。m(_ _)m
2年近くフォーサイト社労士講座と過ごした私の、偽らざる本心です。
「フォーサイトは分量が少なすぎる」などの口コミに、「たしかに少ないけど、少ないからこそ良いのになぁ」と感じます。僭越ながら元受講生の一人として、私見を述べさせていただきました。
最後にもう一度。
フォーサイト申込みに悩んでいる人は、「この教材で繰り返し学べるか?」検討してください。
あなたの挑戦を応援しています。
>> フォーサイト社会保険労務士講座|2023年試験対策