
社労士試験の直前期の過ごし方を知りたい。
一応勉強してるけど、このままで大丈夫かな…試験が近づくにつれて、どうしたらいいか分からなくなってきたぞ。あぁ不安だ…
こういった悩みに寄り添います。
この記事を書いている私は、平成最後の社会保険労務士試験に合格しています。

受験経験者としてお伝えしたいのは、直前期でも学習リズムはキープすべきということです。
あくまで学習は、いつも通りに。
いつものテキスト、いつもの過去問題集を、いつものリズムで繰り返しましょう。
大切なのは基礎です。
基礎知識を固めれば、合格は狙えます。
画期的な学習法を実践して、不安を紛らわせたい気持ちはわかります。
けれど残念ながら、裏ワザはありません。不安の霧が晴れる魔法も、ありません。
霧の中を一歩ずつ、地道に進んでいくしかないのです。
直前期だろうと、今までの学習リズムをキープする。とにかく基礎に徹する。
まずはこの鉄則を、心に留めてください。m(_ _)m
社労士試験直前期の過ごし方|学習編

今までの学習リズムをキープ。
その上で、直前期に押さえたい学習項目は、下記のとおりです。
- 法改正
- 横断学習
- 白書対策
- 模試を受ける
- 苦手を克服する
順に見ていきます。
法改正
社労士試験では毎年、法令の改正点に関する知識が狙われます。
改正点は、覚えれば得点につながりやすい問題です。
”ラッキー問題”と思って、学習に取り組みましょう。
横断学習
横断学習にも取り組みましょう。
直前期には、すでに全科目を何周もしていますよね。
各科目バラバラに覚えた知識は、”社労士試験”という一つの大枠で捉え直してください。
横断学習によって、労働・社会保険諸法令の理解はグッと深まります。
白書対策
合格には、白書対策も欠かせません。
一般常識では法令だけでなく、時事的な知識も問われます。
中には「ホントに一般常識かな?」と感じるような、マニアックな問題も。
自力で白書対策を行うのは難しいですが、白書の「概要版」に目を通して、情勢の傾向をつかむと良いかと。
模試を受ける
学習が進んだら、模試を受けましょう。
模試を受ける目的は、次の3つ。
- 本番のイメージトレーニング
- 苦手な論点の洗い出し
- 「現状」と「合格」との距離感の把握
「◯点とれた」「間違えた問題は復習した」だけでなく、受験姿勢そのものにも気をつけたいですね。
貴重な模試の機会を、最大限生かしてください。
苦手を克服する
今までフタをしてきた、苦手論点と向き合いましょう。
どうしても、苦手って出てきますよね。
「イヤだなぁ、手を付けたくないなぁ」と、これまでずっと放置してきたかもしれません。
でも、覚悟して取り組めば、得点は確実にアップします。
「苦手が分かっている」ってことは、「どこを学べば得点が上がるか知っている」のですから。
苦手を克服すれば、自信がつきます。
知識面でもメンタル面でも有益なので、気力のある時に苦手に立ち向かってください。
ただし、「試験までにすべての苦手を解消!」なんてできません。
優先順位をつけて学び、対応できなければすっぱり諦めましょう。
「できないこと」ではなく「できること」を見つめれば、メンタルは安定します。

よし、今日は苦手論点に挑戦してみるか!
と、やる気の出たタイミングを逃さないようにしましょう。
社労士試験直前期の過ごし方|準備編

直前期にすべきことは、学習だけではありません。
安心・集中して本試験に挑むため、学習以外の準備も整えましょう。
- イメージトレーニング
- 持参する勉強道具
- 新幹線の乗車券
- 交通情報のチェック
イメージトレーニング
イメージトレーニングをしておきましょう。
本番で、あなたの実力を発揮できます。
前日の準備〜択一式終了(16時50分)までを、ひと通りイメージしておくと良いと思います。
あらかじめイメージを膨らませておけば、

あ、そういえばカーディガン用意してなかった
などに気づけます。
また、トラブル発生時の対処法も考えておくと良いですね。
想定可能なトラブルは、全部書き出します。
ネガティブかもしれませんが、転ばぬ先の杖です。
対処法まで考えておけば、心にゆとりを持って本番を迎えられますよ。
目をつぶり、本試験を疑似体験しておきましょう。
持参する勉強道具
持参する勉強道具も考えておきましょう。
重くなるので、すべての勉強道具は持っていけません。
試験当日に持っていく勉強道具は、”勉強”よりも”お守り”の意味合いが強いと思います。
私は、苦手論点をWordやExcelで整理・印刷して、一つのファイルにまとめました。
試験当日はそのファイルを持参して、
「大丈夫、これだけやったんだ。苦手もつぶした。…うん、大丈夫だ」
こんな風に、自分に言い聞かせていました。
試験当日に持っていける勉強道具(≒お守り)を、用意しておきましょう。
新幹線の乗車券
あらかじめ、新幹線の乗車券を買っておきましょう。
当日、ゆとりのある朝を過ごせます。
私は田舎暮しなので、近くに試験会場がありませんでした。
そこで、会場への移動には、新幹線を利用しました。
電車でも良かったのですが、体力を温存したかったので。
新幹線の乗車券は、乗車日の1ヶ月前から購入できます。
↓↓JR東日本
原則としてお乗りになる日から有効な乗車券を発売します。指定券と同時にお求めの場合は1カ月前から発売します。
きっぷの発売日:JR東日本より引用
↓↓JR西日本
1ヶ月前~当日分までのきっぷをお取り扱いしています。
購入できるきっぷについて│みどりの券売機:JRおでかけネットより引用
※前売り発売については、乗車日の1ヵ月前の午前10時10分からです。
上記のとおり。
試験当日の朝、余裕を持って行動するために。
あらかじめ、乗車券の購入をオススメします。
交通情報をチェック
試験当日の交通情報も、確認しておきましょう。
また私の体験談で恐縮ですが、別の資格を受験した際、試験当日が「まちのマラソン大会」でした。
しかし、そんなことはつゆ知らず。
いざ試験日の朝に出発したら交通整理にハマり、車で駅にたどり着くまで迂回・迂回の連続でした。
早めに出発したから良かったものの…
あの時は肝を冷やしました。(・∀・;)
本当に、何が起こるか分かりません。
事前に、地元・近隣のイベント情報・交通情報も調べておきましょう。
そして当日は、時間のゆとりをもって、早め・早めの行動をオススメします。m(_ _)m
社労士試験直前期の過ごし方|まとめ

ページの内容をまとめます。
- 直前期でも、いつも通りの学習リズムを心がける
- 直前期の学習
- 法改正
- 横断学習
- 白書対策
- 模試を受ける
- 苦手を克服する
- 直前期の準備
- イメージトレーニング
- 持参する勉強道具の用意
- 新幹線の乗車券を用意
- イベント・交通情報をチェック
試験直前に、特効薬はありません。
今まで通りの積み重ねこそ、不安を自信に換える方法です。
あなただけでなく、他の受験生もみんな、不安と闘っています。
みんな同じだと思えば、ほんのちょっぴり、心強くなりませんか?
ライバル達は、戦友です。
この不安も、いつかは思い出になります。
本試験までの、残りの日々。
自分の歩みを信じて、悔いのない毎日を送ってください。
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