
社労士の模試を受けた
結果は惨敗、ボロボロだ…
こんなに頑張ってるのに、なんでだよ
もう諦めるしかないのかな…
こういった悩みに寄り添います。
この記事を書いている私は、平成最後の社会保険労務士試験に合格しています。

この合格証書を手に入れるため、私は2年間で、2,000時間以上を捧げました。
「あなたの気持ちがわかる」とまでは言いません。
しかし私も、社労士受験のしんどさを経験しています。
模試の結果を受けて「もうダメだ…」と思っている人に、いくつかメッセージがあります。
社労士の模試がボロボロだった人へ贈りたい「ムチ」

社労士の模試がボロボロだった人に、お伝えしたいことが2つあります。
わりと厳しめですが、それでもよければお聞きください。
1. 難関だと再認識しよう

模試を受けたけど、ボロボロだった…
こんなに勉強してるのに、なんで…
すみません。社労士試験を、ちょっと甘く見ていませんか?
「自分ならやればできる」と、思っていませんか?
社労士試験は、難関です。
東大出身者が、平気で落ちる試験です。
この資格をめざそうと思った人は、過去に資格試験などで、成果をあげた経験はありませんか?
何かしら「自分なりの勝ちパターンを確立しつつある」とでも言うべきでしょうか。
勝ちパターンをお持ちなら、それは大切にしてください。
あなたが築いてきたやり方は、あなたに最適化されているはずです。
しかし、「今までどおり頑張って取り組めば、それで合格できる」と考えるのはやめましょう。
これまでのベースから、さらに努力して、工夫して、試行錯誤して、歯を食いしばって…それでも合格できるかわかりません。社労士試験には、運の要素もありますから。
「こんなに頑張ってるのに、なんで…」
あなたと同じように、他の受験生も頑張っています。
安易に「頑張れば取れる」と考えるのは、ちょっと認識を改めるべきかな、と思います。
2. 基本を見直そう
「模試がボロボロだった」ということは、得点できていないんですよね(傷を抉るような言い方で、すみません m(_ _)m)。
もし択一式で得点できなかったのであれば、それは基本ができていないからです。
択一式は、ある程度勉強すれば、安定して得点できるようになります。
「ある程度」じゃ分かりませんよね。
私の場合は、900時間くらいでした。
900〜1,000時間ほど学習を積み重ねたあたりから、択一式はだんだん安定するようになりました。…といっても模試を受けて、択一式で基準割れする、なんてことも全然ありましたけどね。
択一式につまづいている人は、基本論点に集中して、まず800時間学びましょう。
「勉強法がダメなんじゃないか…」と嘆くのは、その後ですよ。
社労士の模試がボロボロだった人へ、さらに伝えたいこと

ここまでエラそうな忠告、申し訳ありません。m(_ _)m
過去のおごっていた自分に向けて書いていたら、熱がこもってしまいました。
もう少しだけ、実体験を踏まえて、お話しさせてください。
精神的にリードできる
模試の結果が悪かった人は、良かった人よりも精神的にリードできます。
模試の結果が散々だと、「はぁ…」とガックリしますよね。
壁の高さにおののき、打ちひしがれるかもしれません。
視点を変えて、模試の結果が良かった人を考えてみましょう。
模試で得点できた人は、まず自信を深めます。

よし、いい感じだ
この調子で頑張るぞ!
こんな感じ。
その後、引き続き謙虚に努力できる人もいますが、慢心してあぐらをかいてしまう人もいます。

ふぅ
この時点で、これだけ得点できるのか
この調子なら、ホントに合格できるかもな
上記のとおり。
ほんのわずかに、気が緩んでしまうのです。
どれだけ模試で高得点でも、本番で得点できなければ意味がありません。
受験勉強で最も大切なのは、本番の直前期です。
模試の結果が悪ければ、自然と「何がいけなんだろう?」と考えられます。「はぁ…」と落ち込みながらも、少しずつ、合格に向けて歩み続けられるでしょう。
対して、模試が好感触だった人は「守り」に入る可能性があります。
ひたむきに走り続けてきたのに、最も大切な直前期になって、「守り」が頭によぎるのです。
なぜ私は、こんなことを言っているのか。
実は1年目の私こそ、「直前期に気が緩んで守りに入った張本人」だからです。
模試がボロボロだった人は、それだけ精神的に、他受験生をリードできる可能性を秘めています。
本番までの、残りの期間。
1年目の愚かな私を横目に、走り抜けてください。
伸び代がある
模試の点数が悪かったあなたには、それだけ伸び代があります。

そりゃ、そうかもしれないけどさ…
そう言われてもなぁ…
いきなり「ポジティブに捉えろ」なんて言われても、そうカンタンには割り切れませんよね。
落ち込んでも仕方ないと思います。
それだけあなたが真剣に、社労士受験と向き合ってきた証ですから。
「気にするな」って言われても、私たちは人間です。
嘆いて羨んで嫉妬して、そんな自分がますますイヤになって…
そういった感情は、しかしあなたを、成長させてくれるのではないでしょうか。
社労士試験に合格したら、「先生」と呼ばれる立場になります。
実際に「先生」になった時、あなたの挫折体験は、弱い立場の人に寄り添う源になるのではないでしょうか。
「社労士試験の難しさ」を知っている人は、「労働・社会保険諸法令のどこが、どんな風にややこしいのか」を、身にしみて理解しています。「思うようにならない焦り」を、肌で体感しています。
そんなあなたが、社労士になります。
相談に訪れた人に法制度を説明する際、法律の回りくどさにジリジリするご相談者に、あなたは理屈を超えて寄り添えるのではないでしょうか。
年金をもらえるのか、不安なお年寄りに。
ルールと利益のハザマで、葛藤する経営者に。
あなたの経験は、かけがえがありません。
あなたにはまだ、伸び代があります。
失敗の原因と向き合って、課題を一つずつクリアしていきましょう。
これから点数が伸びていく期間は、受験でもっとも楽しい時期ですよ。
社労士の模試がボロボロだった人へ まとめ

誰もが転びながら、自転車の乗り方を覚えます。
何度も何度も転んで、初めてほんのわずかな風を、サドルの上で感じるのです。
社労士受験で手ごたえを得るには、多くの時間と労力を要します。
結果がでない時期が続くとツラくなってしまいますが、あなたのこれまでの歩みを、ちゃんと認めてあげましょう。
ひとしきり落ち込んだら、もう一度、サドルにまたがってみてください。
まだまだ、これからです。
模試を受ける際のポイントや注意点について詳細は、【社労士】市販の模試を最大効率で自宅受験する方法をどうぞ。貴重な模試の機会を生かすための ”受験姿勢” に言及しています。