
社労士受験に挑戦する。
社労士って独学でも取れる資格なのかな?
難関らしいけど、通学や通信に高いお金を払いたくないな…
こういった疑問に答えます。
- 社労士受験に独学はおすすめしない
- 独学のデメリット3つ
- 通学、通信それぞれのメリット・デメリット
この記事を書いている私は、平成最後の社会保険労務士試験に合格しています。

通信講座を利用して、2度目の受験で合格をつかみました。
このページでは、通信で社労士に合格した私が、独学の難しさをツラツラと語っています。
具体的に掘り下げているので、学習スタイル決定の参考にどうぞ。m(_ _)m
社労士資格は独学で取れる?|3つのデメリット

個人的に、独学で社労士に挑戦することはおすすめしません。
理由はシンプルに、非効率だからです。
独学で社労士に挑戦するデメリットは、次の3つ。
- テキスト縛り
- モチベーションの維持が難しい
- 不明点を解決しづらい
順に見ていきます。
1. テキスト縛り
独学では、テキストだけで学ばなければなりません。
テキストだけでは、知識のインプット効率が悪くなります。
法律用語に慣れていないと、
〇〇もしくは□□
△△および◆◆
こういった法律特有のカタイ文面は、見てるだけで息苦しくなりますよね…。
通学や通信であれば、身振り手振りで動きのある講義を、視覚的に楽しめます。
メリハリの効いた講師の音声も、テキストと相乗効果で、記憶に残りやすくなります。
一方は、文字情報だけ
他方は、文字情報 × 映像 × 音声
どちらが分かりやすいかは、一目瞭然。
テキストだけの勉強では、学習効率にかなりの制限がかかってしまいます。
2. モチベーションの維持が難しい
独学は、モチベーションの維持も難しくなります。
理由の一つは、先述した「テキストだけ」で学ばなければならないため。
文字情報だけだと、どうしても味気ない印象を拭えません。
通学・通信であれば、 ”学習アプリ” や ”メルマガ” など、サポート体制も整っています。
やる気が出ない日に、ゴロンと寝そべりながら、アプリをポチポチ。
ポチポチするだけでわりと勉強になるので、スキマ時間を有効活用できます。
このように独学には、モチベーションの維持が難しいデメリットがあります。
独学最大の問題は、次の ”不明点の解決” です。
3. 不明点を解決しづらい
独学は、疑問点・不明点を解決するハードルが高すぎます。
社労士試験の勉強をしていると、

…??
という箇所に、必ずぶつかります。
その時の対処にかかる ”ストレス” や ”時間コスト” が、独学は大きすぎるのです。

…??
テキストのこの部分、一体どういうことだ??
そう思ってアレコレ調べ、ウンウンうなりながら考え続ける。
そうしてフタを開けてみたら「ただの誤植でした」なんて事態も、十分考えられます。
人が作っている以上、完璧はありえないので仕方ないのですが…受験生としては、かなりしんどいですよね。何より、やる気を削がれるのがキツイ。(~_~;)
購入した独学用テキストの出版社ホームページを、「誤植・訂正情報は出てないかな…」と、毎日チェックするわけにもいきません。学習していて不明点が生じたときに、
常にここまで考えなければならないのは、相当なストレスになるかと。

ふーむ…
ネットのQ&Aサイトで質問すれば、不明点は解決できるのでは?
そうですね。
たしかに独学でも、ネットを駆使すれば疑問点を解決できるかもしれません。
中には、もの凄く丁寧に、優しく教えてくれる人もいますから。
ただ、社労士で学ぶ労働・社会保険は、法改正が激しい分野です。
ネット上の情報も、すぐに古くなってしまいます。
「ネットで教えてもらった情報=正しい」と考えるのも、ちょっと危険ですね。
疑問点を質問したときの流れを、「通学・通信」「独学」の両方で、イメージしてみましょう。
疑問点:労災保険法テキスト◯ページの□□の論点が分からないケース
◆質問
こんにちは。労災保険法の□□について、質問させていただきます。
テキスト◯ページの論点「□□」が分かりません。
これは、〇〇ということでしょうか?よろしくお願いします。
◆専門スタッフによる回答
ご質問ありがとうございます。
この場合は、〜〜となります。
ちなみに、〜であれば、…
通学・通信のケースでは、上記のとおり。
「サービス提供側」と「受講生側」で同じ教材を共有しており、共通の前提に立っています。そのため、すぐに具体的な話に踏み込めます。相手は「社労士受験のプロ」なので、間違いなく信頼できますね。
◆質問
こんにちは。社会保険労務士の勉強をしています。労災保険法の□□について、質問させていただきます。
〜の状況で、〜だと、〜になると思います。このとき、もし〜なら〜となり、〜しかし、〜なら〜であると、現在使用しているテキストに記載されています。
ここで□□は、〇〇ということでしょうか?よろしくお願いします。
◆回答者1
具体的な事例が見えてこなくてイメージしづらいのですが、もし〜なら〜ではなく、〜になるのではないでしょうか?であれば、〜〜になるかと思われます。
◆回答者2
普通に考えて〜じゃなくて〜だろ。そんなことも分からないなら受験やめちまえ
独学のケースは、上記のとおり。
独学でQ&Aサイトに質問する場合は、お互いの共通認識がないので、状況説明が大変です…。さらに回答者2のように、謎にけんか腰の人もいます。
そして、彼らが教えてくれた内容が、正しいとは限りません。
疑問が生じてから解決するまでの時間・ストレス・労力を考えると、独学は非常にしんどいだろうなと思います。

疑問をまとめ、整理して、言語化する作業も勉強のうちだ
このように言われるのであれば、止めません。
ですが…効率は悪いですよ?
独学最大のデメリットは、疑問点・不明点の解決法です。
以上のように、独学で社労士合格を目指すのは非効率なので、個人的にはおすすめしません。
では、どのように学んでいけば良いのでしょうか?
社労士資格は独学で取れる?|通学か通信か

独学以外の学び方は、「通学」「通信」のどちらかですね。
ここは、ご自身に合った学び方を選択してください。
通学のメリット・デメリット
- 予備校まで足を運べば、半強制的に勉強できる
- 講師や他受講生から刺激をもらえる
- 受講料が比較的高い
- 移動に時間がかかる
通学(予備校・スクール)のメリット・デメリットは、上記のとおり。
私の ”知人の知人” が社労士さんなのですが、その方は、予備校に通って社労士資格を取ったそうです。
予備校通いのメリットとして、受験当時の予備校仲間と、社労士になった後も交流があることを挙げられていました。
横のつながりがあることは、ビジネスをしていく上でも重要ですね。
通信講座のメリット・デメリット
- 受講料が比較的安い
- 自分の好きなタイミングで学習できる
- 自己管理しなければならない
- 孤独感を覚えやすい
通信講座のメリット・デメリットは、上記のとおり。
私は通信講座を選択しました。
元々、周りに人がいるザワザワした環境よりも、一人静かに部屋に引きこもっていたい方なので。通信のデメリットである「孤独感」は、私にとってはメリットでしたね。
通信で社労士受験をして良かったことに、自己管理能力が高まった点が挙げられます。
与えられたカリキュラムを単にこなすだけでなく、「どうすればもっと効率を高められるか?」を考えて、常にPDCAを回していました。その結果、勉強以外にも応用できる自己管理ノウハウが蓄積されました。
私が利用していた通信講座のレビュー(体験談)は、【元受講生】フォーサイト社労士講座の「口コミ評判」を読んでみたをご覧ください。コスパに優れた講座の特徴や、「向いている人・向いていない人」についても説明しています。
自分に合ったスタイルで、学んでいきましょう。
社労士資格は独学で取れる?|まとめ

独学で社労士に合格する人もいます。
私の理解力が残念なことも、自覚しています。
それでも、社労士受験を経験した一人として、独学の選択はおすすめしません。
独学で頑張ろうとしている人には、不快かもしれません。
「やる気を削がないで、水を差さないでくれよ」と。
けれど、通信講座を利用して2,000時間を捧げ、ようやく運よく合格できた私からは、「独学はやめるべき」としか言えません。
社労士試験で問われる知識は、ホントに細かいです。
細かすぎて、投げ出したくなります。
本気で合格を目指すのであれば、スクールや通信講座の利用をおすすめします。
選ぶ際は、質問に対する回答の質をチェックすると良いですよ。
社労士試験の特徴を知って、戦略的に合格を目指してください。