
メッシュルーターでWi-Fi環境を改善したい。
ELECOMの「WMC-DLGST2-W」が気になるな。
他のメッシュ機と比べて安いけど…大丈夫かな?
初メッシュだし、ちょっと不安。
実際に使っている人、WMC-DLGST2-Wのレビューをよろしく
こういった疑問に答えます。
- WMC-DLGST2-Wのレビュー記事です。
- 実際の使用感に基づいた良い点、残念な点が分かります。
- 使用時の、ちょっとしたコツにも触れています。
こんにちは、わいあーるです。
ELECOMのメッシュルーター「WMC-DLGST2-W」を導入して、快適にインターネットを使えるようになりました。

このページでは、半年以上使っている私が、「WMC-DLGST2-W」を詳細にレビューします。
主観多めの内容ですが、購入を検討している方の参考になるかと思います。
それでは、早速見ていきましょう。
WMC-DLGST2-W 詳細レビュー

ELECOMのWMC-DLGST2-Wについて、購入時・設置時などを思い出しながら、詳しくレビューしていきます。
概要・GOOD・BAD・その他 の4項目に分けて、一つひとつ掘り下げていきます。
それでは見ていきましょう。
概要
はじめに、WMC-DLGST2-Wの概要から。
デザイン・サイズ・重量について簡単に触れますね。
デザイン
白色がおしゃれで、気にいっています。
今まで使っていたのが黒いルーターだったので、「メッシュに変えたなぁ」と実感があります。
サイズ
高さ16cm × 幅14.1cm × 奥行き3.65cm
比較的、コンパクトなサイズだと思います。

参考までに上画像は、未使用鉛筆とのサイズ比較です。
重量
- ルーター:310g
- 中継器:305g
初めて持った時は、「意外と軽いな」と感じました。
以上、概要はこんな感じでカンタンに。
次に、GOOD!と感じた点を挙げていきます。
ここからは、深く掘り下げていきますよ。
GOOD
WMC-DLGST2-Wを実際に使っていて、良いなと感じたのは下記の5つです。
- 初期設定がカンタン
- v6プラス
- Wi-Fi利用範囲の拡大
- Wi-Fi同時接続デバイス数の増加
- 壁掛けできる
順に見ていきます。
1.初期設定がカンタン
初期設定を、カンタンに済ませることができました。
説明書の通り進めていくうちに、特に問題もなく初期設定を終えることができました。
初めてルーター設定を自分でやったので内心ドキドキでしたが、そんな私でもカンタンに設定できました。
WMC-DLGST2-Wは、ルーターや通信に詳しくない人でも、カンタンに使い始められると思います。
2.v6プラス
v6プラス対応は、大きな魅力です。
個人的に今回のルーター購入で重視した点は、「メッシュWi-Fiにすること」「IPv6 IPoE(IPv4 over IPv6)で高速通信すること」でした。
WMC-DLGST2-Wは、メッシュWi-Fiはもちろん、v6プラスにも対応しているのでありがたいです。
導入によって、メッシュWi-Fi・v6プラスのどちらも実現することができ、満足しています。
ただIPv6 IPoE(IPv4 over IPv6)については、私には不要な機能でした。
というのも、わが家ではホームゲートウェイがルーター機能を担っており、WMC-DLGST2-WはIPv6 IPoE(IPv4 over IPv6)と関係なかったのです。
WMC-DLGST2-Wは現在、ブリッジモードで使っています。

IPv6 IPoE(IPv4 over IPv6)って何?
と興味を持たれた方は、下記の記事をご覧ください。
IPv4 over IPv6技術について、簡潔に解説しています。
また、IPv4 over IPv6とホームゲートウェイの関係についても、別途記事で取り上げています。
v6プラス対応は、WMC-DLGST2-Wの大きな魅力です。
3.Wi-Fiを利用できる範囲が広がった
Wi-Fiを利用できる範囲が広がりました。
メッシュルーターなので、Wi-Fi接続できる範囲が広がるのは当たり前かもしれませんが、導入するまでは少し疑っていました。
実際に導入したところ、以前つながらなかった2階でも、Wi-Fiがつながるようになりました。
Wi-Fiを利用できる範囲が広がり、家中でネットを楽しめるのでありがたいです。
4.同時にWi-Fi接続できるデバイスの台数が増えた
複数のデバイスでWi-Fiに同時に接続しても、通信速度の低下に悩まされなくなりました。
これも先ほどの例と同様に、メッシュWi-Fiでは当たり前のことかもしれません。
以前は家族がYouTubeを視聴していると、「あ、今YouTube見てるな」と分かるほど、明らかに通信速度が落ちていました。
それがWMC-DLGST2-Wに変えてからは、家族が同時にYouTubeを視聴しても、ストレスなく楽しめるようになりました。
家庭内の電波の混雑が解消され、家族みんな気軽にネットを楽しんでいます。
5.壁掛けできる
「縦置き・横置き・壁掛け」の設置方法を選べます。
わが家では親機を、天井近くの高い位置に壁掛けで設置しています。

高い位置に壁掛けすることで、遠くまで電波が行き渡るので良いですね。
設置スペースも節約できるので、ありがたいです。
ちなみに壁掛けは、付属の専用ネジを使って固定します。


壁に穴は開きますが、しっかり固定されて安心です。
以上、私が思うWMC-DLGST2-Wの良い点は、
- 初期設定がカンタン
- v6プラス対応
- Wi-Fi利用範囲の拡大
- 同時接続デバイス数の増加
- 壁掛けできる
の5つです。
次に、残念な点を見ていきます。
BAD
WMC-DLGST2-Wについて、実際に使ってみて感じた残念な点も、率直に挙げていきます。
うーん…と残念に思った点は、下記の2つ。
- 親機と専用中継器の性能差
- 親機==専用中継器間の通信の不安定さ
それでは、順に見ていきましょう。
1.親機と専用中継器の性能差
親機と専用中継器で、通信速度に差が感じられます。
具体的な通信速度の違いは、下記の通り。

親機の近くでデバイスをWi-Fi接続すると263Mbpsの速度が出ますが、専用中継器(サテライト機)の近くでは55Mbpsまで落ち込みます(どちらも5Ghz通信です)。
この問題は、親機==専用中継器をLANケーブルで有線接続することで解決できました。
WMC-DLGST2-Wは、親機==専用中継器間を無線通信すると、親機側と専用中継器側で速度に差が出る場合があります。
2.親機==専用中継器間の無線通信が不安定
最大のBADポイント。
親機==専用中継器間の無線通信が不安定です。
メッシュルーターは通常、親機と専用中継器を、無線で通信させますよね。
しかしわが家のWMC-DLGST2-Wは、親機==専用中継器を無線通信させたら、Wi-Fiが不安定になってしまいました。
不安定の何が問題なのかというと、スマホやPCのWi-Fi接続がブツブツ途切れてしまうのです。
ネットを楽しんでいる時にいきなりWi-Fiが途切れるのは、大きなストレスを感じます。
この問題を解決するため、色々と試行錯誤しました。
効果があったのは、親機と専用中継器の物理的な距離を、5Ghzでも確実に通信できるくらいまで、近づける方法です。
こうすることで、Wi-Fi通信の安定性は担保されるようになりました。
でも親機と専用中継器を近づけたら、せっかくメッシュにしたのに、Wi-Fi利用範囲が広がらないですよね…
結局私は、親機==専用中継器間をLANケーブルで有線接続するという対処法で決着を付けました。
有線接続にしたところ、通信は安定して、専用中継器側でも親機と変わらない通信速度に改善されました。
WMC-DLGST2-Wは、親機==専用中継器間の無線通信が不安定なことがあります。
ルーター間を無線で通信させようと思っている方にとって、致命的な問題点だと思います。
以上、WMC-DLGST2-Wの残念な点は、
- 親機と専用中継器の性能差
- 親機==専用中継器間の無線通信が不安定
の2つです。
有線接続という対処法があるとは言え…ちょっとツライですね。
その他
その他、使っていて感じたアレコレを、Q&A方式で挙げていきます。

バンドステアリングはどう?
A. 問題なく使えます。
ただ、私はオフにしました。
なぜかというと、バンドステアリングをオンにすると、2.4Ghz・5Ghzのどちらの電波を拾うか選べないからです。
5Ghzの電波を拾って高速通信したいので、電波帯を選択できないのは不便だなと思い、利用をやめました。
一方で、私のようなユーザーのために「バンドステアリング機能のオン・オフ」を選べる仕様にされている点は、親切だなと感じました。

なるほど。
設置のコツは?
A. 設置する際の「向き」が重要です。
これは、WMC-DLGST2-Wに限らないかもしれませんね。

画像の専用中継器は、1階に設置しています。
1階から2階に電波を飛ばしたいとき、画像のようにちょっと上に傾けて置くだけで、2階にしっかりと電波が届くようになりました。
向きによって、電波の届く範囲にけっこう違いが出ると思います。
ルーター設置時の参考にしてください。

ふむふむ。
有線バックホールはどう?
A. WMC-DLGST2-Wは、有線バックホール機能について明記されていません。
しかし実体験として、親機==専用中継器を無線から有線接続に変えたら、明らかに性能の変化(改善)が見られました。
有線バックホールについて明記されていないため断言できませんが、親機==専用中継器間の有線接続は、WMC-DLGST2-Wを活用する上で有効な手立てだと思います。
WMC-DLGST2-Wは有線接続できる環境なら◎

お疲れさまでした。
ページの内容をまとめます。
- GOOD
- 初期設定がカンタン
- v6プラスに対応している
- Wi-Fiを利用できる範囲が拡大する
- 同時にWi-Fi接続するデバイスの数が増える
- 壁掛けが便利
- BAD
- 親機と専用中継器で性能差を感じる
- 親機==専用中継器間の無線通信が不安定
WMC-DLGST2-Wを使い始めて半年以上になりますが、個人的に、WMC-DLGST2-Wには満足しています。
理由は繰り返しになりますが、
- Wi-Fiを利用できる範囲が広がった
- 同時にWi-Fi接続できるデバイスが増えた
- v6プラスで爆速になった
上記の通りで、わが家のWi-Fi環境が大幅に改善されたからです。
ただしこれは、親機==専用中継器をLANケーブルで有線接続できたおかげです。
親機==専用中継器間を有線接続できない場合は、考え直した方が良いと思います。
PC作業中にいきなりWi-Fiが途切れるストレスは…お分かりになりますよね。
結論としてWMC-DLGST2-Wは、ご自宅の環境によって使い勝手が異なる製品です。
親機==専用中継器を有線接続できる環境であれば、安価にメッシュWi-Fiシステムを構築でき、さらにv6プラスにも対応しているため、お買い得な一品だと思います。
長文にもかかわらず最後までお読みいただき、ありがとうございました。